PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好きです。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌を集めてたり。最近は和モノAORやアイドルもよく聴いてます。twitter: @ProgRockAddict

ジェネシス研究本「子羊解体新書【前編】」

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ジェネシスが1974年に発表した6thアルバム、邦題が「眩惑のブロードウェイ」なもんで、「子羊」との関係が即座に浮かびませんでしたが、原題が「THE LAMB LIES DOWN ON BROADWAY」ということで、本書「子羊解体新書」とは、つまりは「ジェネシスのコンセプトアルバム『THE LAMB LIES DOWN ON BROADWAY』を読み解く」という副題の通り、ジェネシス研究本なのです。アルバム1枚だけを解説したもので、しかもこれはまだ前編とか。

著者のツカモトヤシマ氏は1999年にジェネシスのコレクターズCDカタログ「ニュー・エクセレント・ワン(NEW XCELLENT-1)」を、2008年にその改訂増補版である「エクセレント・ワン・デラックス(Xcellent 1 DX)」を世に送り出した人物。おそらくは自費出版に近い形でこうした研究本を複数出すことには、ジェネシスへの熱い想いを感じます。

「眩惑のブロードウェイ」は、ピーター・ガブリエルが参加した最後のアルバムでもあり、バンドの節目にリリースされた重要作。これこそジェネシスの最高傑作であるとするファンがいる一方で、ジェネシス初の(そして唯一の?)コンセプトアルバムで、初の2枚組、ジャケットはヒプノシスとそれまでのジェネシスの路線とはやや異なる面があったり、そしてコンセプトの難解さもあってか敬遠されることもある、ファンでも評価が分かれる作品でもあります。

さて、本書の内容ですが、物語や歌詞に新たな訳出案を示しながらのアルバムコンセプト(物語)の詳細な解説、当時の雑誌記事等の膨大な資料を元にしたアルバム制作時のバンドの状況、そして独自の解釈などを加えた300ページ近い大著となっています。目次や記事の一部が版元のブログに掲載されていますので、それを見ていただくと、いかに本書がこだわりの労作であるかもわかるかと思います。


私自身は、意味のわかる日本語でも歌詞の意味は考えずに歌を聴いてますので、この「眩惑のブロードウェイ」についても、歌詞もコンセプトもあまり深く考えたこともなく、この研究成果の評価自体はできないのですが、改めて本書を傍らに聴き直してみようかと思っているところです。

本書は「前編」ですが、「後編」については出版費用や執筆活動の関係で発行時期は未定とのこと。気長に待つこととしましょう。

子羊解体新書[後編]について|emm-plan エムプラン(2013/6/9)

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