PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好き。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌集めも。CITY POPやアイドルもよく聴いてます。音楽のことはよくわからないので、名盤とか名演とか言ってる場合、単に好きってことです。twitter: @ProgRockAddict

NHK BS「クラシック倶楽部」モルゴーア・クァルテットライブ感想

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毎週木曜早朝にNHK BSで放送しているクラシック番組「クラシック倶楽部」の2013年10月31日放送に弦楽四重奏団モルゴーア・クァルテットが出演し、キングクリムゾン、ジェネシスELPの曲を聴かせてくれました。再放送かオンデマンド配信希望!

モルゴーア・クァルテットと言えば、1998年に弦楽四重奏によるプログレカバーアルバム「Destruction~Rock meets Strings~」を、2012年には第2弾となる「21世紀の精神正常者たち」をリリースした"変態"弦楽四重奏団。今回演奏された5曲中ショスタコーヴィチの曲を除く4曲は2012年のアルバムから選曲されたプログレカバー。クラシック専門番組をプログレが占めるというすごい快挙です。

モルゴーア・クァルテットのメンバーは荒井英治(第1ヴァイオリン)、戸澤哲夫(第2ヴァイオリン)、小野富士(ヴィオラ)、藤森亮一(チェロ)の4人。プログレカバーのアレンジはおそらくはメンバー中唯一のプログレファンであるらしい荒井氏が手掛けています。

今回の番組でライブ5曲の合間に司会のピーター・バラカンの質問にメンバーが答えていたところによると、他のメンバーは荒井氏から原曲CDを手渡され「聴かされる」のだそう。というのも、原曲を熟知した人が聴いて「これは違う」とならないように、楽譜に起こしきれない部分を原曲を聴いてつかむためだとか。

また「ロック」を演るうえで重視しているのは「ビート」だそう。ドラムやべースに代わってその役割を果たすのがチェロの藤森亮一。モルゴーア・クァルテットのカバーが、単なるプログレのクラシック風アレンジではなく、クラシック楽器を使ったロックとしての再現に大きく貢献しているようです。

2012年に読売新聞に掲載されたインタビュー記事によれば、「あまり入れ込みすぎると、クラシックファンにそっぽを向かれるかもしれませんから……」との理由でプログレカバーのみで構成するライブを封印したモルゴーア・クァルテットですが、プログレのみのスタジオライブを実現させたNHK BSにも喝采を送りたいです。

NHK BS「クラシック倶楽部」
2013年10月31日(木) 午前6時00分~6時55分
モルゴーア・クァルテット~プログレッシブ・ロックに挑む~
<曲目>番組公式サイトより
「21世紀のスキッツォイドマン」キング・クリムゾン
「月影の騎士」ジェネシス
「暗黒(Starless)」キング・クリムゾン

◇視聴者の感想
モルゴーア・クァルテットによる「プログレ」|不二草紙 本日のおススメ(2013/10/31)

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