PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好き。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌集めも。CITY POPやアイドルもよく聴いてます。音楽のことはよくわからないので、名盤とか名演とか言ってる場合、単に好きってことです。twitter: @ProgRockAddict

浜田絵里の歌と難波弘之のプログレ「創竜伝」OST

イメージ 1
田中芳樹原作の小説「創竜伝」のアニメ化作品のオリジナルサウンドトラックは浜田麻里ファンとプログレファンの両方(私もその一人)が注目したい音楽作品になっています。
 
この作品は、サウンドトラックを手掛ける難波弘之が、発売元ビクターからのズバリ「プログレにしてください」との注文を「ごく素直に鵜呑みにし」て作った(笑)インストプログレ。そして、オープニングとエンディングテーマソングとして収録されている2曲「Willing」「永遠の風景」が、なんと、メインボーカルが浜田麻里の実妹・浜田絵里(クレジットは「ERI」)なのです!
 
浜田絵里&難波弘之という組み合わせも聴いてみたいところですが、実際には歌セクションとBGMセクションは、プロダクション上は完全に別なのをサントラリリースに際し一体化させたもののようです。ERIの歌う主題歌には難波弘之一派は曲作りにも演奏にも関わってませんし、主題歌のみのシングル「創竜伝 GUIDE TO SORYUDEN」(VICL-15006)として先行して別に出ていますしね。
 
とはいえ、それらが1枚のCDで楽しめる超お買い得盤!プログレBGMパートの演奏には、当時のセンス・オヴ・ワンダーのメンバーである根岸孝旨、小森啓資のほか、元スペクトラムの岡本教男、渡辺直樹、元マリノの大谷令文らが参加しています。フィンランドのペッカ・ポーヨラが80年代に手掛けていたサントラのようでもあり、イマジネーション豊かなテクニカルなシンフォニックプログレで、「真幻魔大戦」「エイトロン」「グリーンレクイエム」「銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ」などプログレ的なOSTやイメージアルバムを多数リリースしている難波弘之の作品の中でも重要な一つと位置づけられるのではないでしょうか。
 
浜田絵里は、実姉・麻里のツアーには毎回コーラスとして参加していて麻里ファンからの人気もあるのですが、レコーディングに参加したものとして知られている数少ない作品が本作収録の2曲です。収録の2曲はそれぞれ浜田麻里の作品でお馴染みの原一博、増田隆宣作曲で、同時期の浜田麻里テイストも感じられる佳曲。浜田麻里のテレビ出演やライブを見て、あのコーラスの女性は?と改めて注目されている浜田絵里のパフォーマンスをうかがい知ることのできる貴重な音源です。
 
規格番号:VICL-181 
発売日:1991/08/21
参加ミュージシャン:
・Eri(Vo)
・難波弘之(Kb)
・根岸孝旨(B)
・小森啓資(Dr)
・江口信夫(Dr)
・岡本教男(Dr)
・青木智仁(B)
・渡辺直樹(B)
・増崎孝司(G)
・大谷令文(G)
・増田隆宣(Kb)
・原一博(Kb)
・本田雅人(Sax)
・中井一郎(Vl)
 
浜田絵里|記憶の片隅で
浜田絵里に恋して|Headed for Nowhere(2012/5/22)
 


willing