PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好き。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌集めも。CITY POPやアイドルもよく聴いてます。音楽のことはよくわからないので、名盤とか名演とか言ってる場合、単に好きってことです。twitter: @ProgRockAddict

YENレーベル篠崎恵子プロデュースのアイドル、クレア(Qlair)全曲集

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90年代のアイドルQlairがイイ! 女性3人組のコーラス(?)グループで、思わず口ずさんでしまう親しみやすい名曲の数々、魅力的なアレンジ、拙さを補い余りある少女の初々しさ(アイドルの役得)で、これからも語り継がれるであろうキュート・ポップの金字塔!
 
アイドルという先入観を失くして聴けば、ロジャニコ現代版(褒めすぎ?)かというソフトロックの名盤としても聞こえてくるでしょうし、同時期に一世を風靡したピチカート・ファイブらのように多彩な音楽のいいとこどりをしたシブヤ系のバリエーションとして聴くこともできそうです。
 
なんでこれを今更かっていうのは、昨年末に出た竹内まりやの提供曲集「Mariya's Songbook」ですっかり80~90年代のアイドルソングに魅せられてしまったのが直接の理由。「Songbook」には収録されなかった竹内まりや提供曲「パジャマ・パーティ」のいとうつかさや、元キャンディーズのミキこと藤村美樹の再発などを仕掛ける「ラグジュアリー歌謡」企画なるものがあり、プロジェクトの元となる同名の本に、YENレーベルのディレクターとして細野晴臣、ゲルニカ(および戸川純、上野耕治、太田螢一ソロ)や越美晴らを手掛けた篠崎恵子のインタビューが収録されており、Qlairをプロデュースしたのが彼女だということを」いまさらながら知ったため。これは必聴ということで入手したのがアイドル・ミラクルバイブルシリーズとして出ている全曲集「Qlair Archives」です。
 
Qlairは、CoCo、ribbonらに続くフジテレビのタレント育成講座「乙女塾」出身のアイドルなんだそうです。永作博美や三浦理恵子ら現在も活躍するタレントを輩出しヒット曲もあるCoCo、ribbonと比べると、Qlairはビジネス的には失敗で、志半ばで中断させられてしまったある意味不幸なプロジェクト。「ラグジュアリー歌謡」に収録された篠崎恵子へのインタビューを読むと、逆にこの商業的な失敗こそが、今も語りつがれる名作が生み出された理由でもあることがうかがい知れるわけで、結果論からすれば、今の評価につながる運命的奇跡だったといえるでしょう。
 
2014年3月11日現在21件のamazonのカスタマーレビューすべてが星5つ。「90年代最高のガールズポップスグループ」「アイドルでありながら音楽性も妥協せずに 実に若くて美しいハーモニー」「アイドルポップスの美味しい所を凝縮したアルバム」など大絶賛で、聴けばそれが的外れでないことがわかるはず。
 
このアイドル・ミラクルバイブルシリーズ「Qlair Archives」には、Qlairが発表した全シングル、全アルバム、全プロモーションビデオだけでなく、突然のプロジェクト終了のために、オケまでしかレコーディングされなかった未完の曲に、解散後芸能活動すらしていなかったメンバーが再結集して歌入れして12年ぶりに完成した「永遠の少年」まで入っています(ちなみに「永遠の少年」は藤井丈司、門倉聡、佐橋佳幸、小倉博和、片岡明人、菅原弘明らが関わっていたにもかかわらず予算停止でボーカル収録まで至らずとん挫した)。2005年に出た本作が10年近く経つ今も廃盤にならず入手可能なことも素晴らしい。
 
キュート・ポップのエバーグリーンとして後世に語り継がれること間違いなし!
 
◇絶賛の嵐のamazonレビュー
 
◇クレア ファンサイト
My Sweet Qlair|qlair.net
Qlair Dreamland|qlair-dream.net
 
◇ラグジュアリー歌謡
 
 
 
 


Qlair/眩しくて

 
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