アシッドフォークの幻の名盤としての誉れ高い(今はCDで聴けます)アルバム「Parallelograms」たった一枚で消えたアーティスト、リンダ・パーハックス(Linda Perhacs)。数年前から新作の噂はありましたが、ついに44年ぶりの2ndアルバム「The Soul of All Natural Things」を2014年3月4日にリリースしました!
これがまた素晴らしい内容。唐突な復活では全くなく、むしろ求められての満を持しての復活と思われます。1stもあの時代の名の通っていない歌手の作品にしてはしっかりとプロデュースされている印象ですが、本作は1stのイメージを損なわないよう、あえて前作へのオマージュ、セルフトリビュート的なつくりで、古くからのファンの期待を裏切らないようにしつつも、1stを知らない現代のファンも満足させられるような緻密な計算のもとにプロデュースされている印象も受けます(もちろん良い意味で)。
まさにアシッド(=LSD)たる所以で、聴くほどに中毒的にはまってゆく作風も1stを踏襲。エレクトロニカ的アプローチが大いに功を奏してドリーミーなバッキングにウィスパーヴォイスが重なる、まさに夢見心地のモダン・アシッド・フォーク。昔の曲を今も元気にパフォーマンスしているポール・マッカートニーやミック・ジャガーとほぼ同年代(1943年=昭和18年生まれ)な彼女ですが、単なる懐メロではなく最先端、てところが恐ろしくも素晴らしい!
2013年の欧州ツアーに続いて、2014年3月は米西海岸7か所で公演予定らしいですが、バシュティ・ヴァニヤンが日本に来たみたいに、ひょっこり来日公演とかあると嬉しいですね。UNITかビルボードで招聘されたし!
Linda Perhacsが44年ぶりのオリジナル・アルバムを来年3月にリリース、Julia HolterとNite Jewelが参加|Public Rhythm(2013/12/4)
Linda Perhacs / The Soul of All Natural Things (2014)|丸山ヨシオのレコード放浪記(2014/3/16)
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