ヴァイオリンをリードにしたチェンバー・プログレッシヴ・ロック・バンド、マーガレット・マギーの2010年リリースの1st。正式アルバムタイトルはバンド名と同じ「MARGARET MAGGIE」ですが、通称「GARDEN 庭園」と言うらしいです。
本作発表時のメンバーは、以下の3人。
Tsuguharu Otsu(Bs,Gt,ARec,Virtual Mellotron,Mand,Vibrachime)
Goa Natsuki(Vl)
Frank Flta(Dr)
作曲やアレンジを担当するのはリーダーの大津丞治ですが、パフォーマンス面ではヴァイオリンがリードしています。そのせいか、ヴァイオリニストの壷井彰久のKBBや、同じく壷井彰久がゲスト参加しているポチャカイテマルコ、是巨人の作品なんかともちょっとずつイメージが被ります。時折聞けるスリリングかつ邪悪なフレーズは後期クリムゾン的なとこもあり。
この路線を極めても面白いバンドになった可能性もあったと思いますが、リーダーの大津丞治以外の2人はメタルに傾倒し音楽性の違いにより脱退してしまったようです。
現在は「古楽でプログレ」というキャッチフレーズの5人編成で、実際にヴィオラ・ダ・ガンバやリコーダーなどの古楽器のバリエーションも増やす一方、楽曲やアレンジ面ではより洗練されたハイブリッドなサウンドを展開しています。
パズドラのCMやゲーム「進撃の巨人 反撃の翼」などの音楽を手掛けたことで知名度も高まっており、それらの曲を収録したアルバム「Tower - 塔 -」が4月にリリースされたばかり。ライブも活発に行っているようなので、一度見に行ってみたいと思います。
マーガレット・マギー 公式サイト