ウズベキスタンのプログレバンド、From.uzが2010年にリリースした2ndアルバム「Seventh Story」が、テクニカルなシンフォ・プログレとしてなかなかの完成度です。
私自身は寡聞にして今日まで知らずに来ましたが、日本でもそれなりに知られたバンドのようで、wikipedia日本版にも解説があります。2004年にギタリストでメインコンポーザーのヴィタリー・ポペロフ(Vitaly Popeloff)を中心にタシュケントで結成され、2007年にCD+DVDのライブ作品「Audio diplomacy」でアルバムデビュー。その後スタジオ作「Overlook (2008年)」を経て2010年にリリースされた、通算3作目、スタジオ作としては2作目となるのが本作「Seventh Story」です。
全7曲で78分、内5曲が10分以上の大曲という重厚長大ぶりで、しかもコンセプトアルバム。初期作ではテクニックを前面に出したインスト曲のみだったのが、本作では部分的にボーカルを取り入れた意欲作でもあり、プログレメタルと融合して人気の幅を広げている欧米の現代プログレにも十二分に比肩しうる名作といえるでしょう。
YOUTUBE映像は本作2曲目に収められている「Parallels」と3曲目「Desert Circle」。「Parallels」全体で20分もの曲でハードでテクニカルな演奏の片鱗がうかがえるのではないかと思います。「Desert Circle」では、コーラスも入るややポップな展開からハードに、メロディアスにと大胆に曲調を変えながらも、超絶(変態)技巧によるパフォーマンスが垣間見える映像になっています。
2013年に新作「Sodom & Gomorrah」をリリースしています。
◇本作品の日本での評価、レビュー
FROM.UZ "Seventh Story"|Asian Rock Rising
ウズベキスタンのプログレジャズロッカー From.uz の新作|Rogi073.Diary(2010/2/13)
SEVENTH STORY(2010)/FROM.UZ|インスト・プログレ(2010/7/4)