PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好きです。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌を集めてたり。最近は和モノAORやアイドルもよく聴いてます。twitter: @ProgRockAddict

サンリオSF文庫総解説 今は亡きシリーズへの愛溢れるガイド本

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かつてSFマニアから絶大な(?)支持を受けながら10年足らずの短命に終わったサンリオSF文庫に関する、史上初のガイドブック「サンリオSF文庫総解説」が本の雑誌社から刊行されました。

サンリオSF文庫は、ハローキティやマイメロ、キキララなどのキャラクタービジネスで知られるサンリオがかつて行っていた出版事業の一部で、1978年7月から1987年8月までの9年ほどのあいだに197冊を出版して短い歴史を終えました。

版権を大量取得する手法や、作品自体のセレクトや翻訳のクオリティの玉石混交ぶりに毀誉褒貶も多かったシリーズですが、他社が容易には出せない独特のラインナップだったこともあり、古本市場では人気が続いていたシリーズでもあります。

このシリーズが出ていた時期は、ちょうど私の10代、ちょっと背伸びしたいSF少年だったころと重なり、ロボットや宇宙船の出てくるSFとは違う「大人のSF」として、半分(以上)わかった気、わかったふりで読んたものです。

本ガイドの中心はシリーズ全197冊の解説で史料価値としても高いのですが、読み物としてむしろ面白いのは山野浩一はじめ当時の関係者らのインタビューやコラムです。ほろ苦い思い出として、ファンとしての期待と失望、ささげた青春(笑)など、内容は人それぞれながら、なくなって30年近く経つのに、サンリオSF文庫への愛が感じられる素敵な読み物になっています。

ジョン・スラデックなどそれまでも、その後もほとんど話題にならない作家に出会えたのもこのシリーズおかげ。30年前に背伸びして読んでいた本を今読むとどう感じるのか、久しぶりに読み返してみようかと思っています。


牧真司他編著『サンリオSF文庫総解説』:落ち穂拾いなど|山形浩生 の「経済のトリセツ」(2014/9/13)

西田藍(表紙モデル) about.metumblrtwitter

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