音楽誌「beatleg」の2014年11月号(vol.172)がプログレ特集です。2005年の第1弾以来足かけ10年、2012年7月号の第6弾から約2年ぶりとなる第7弾。厚見玲衣、永川敏郎、田口俊、キース・エマーソン、パトリック・モラーツ、ビリー・シャーウッドのインタビューが掲載された充実の内容です。
厚見玲衣のインタビューは、昨年再結成して一夜限りのライブを行ったMOONDANCER&TACHYONが、ことし2回のライブや、再発、2013年ライブ、未発表CD BOX、2014プログレフェスライブCDなど怒涛のリリースラッシュなどがあったにもかかわらず、それらには全く触れられず。この空気の読めなさっぷりには逆に男気を感じるほどです。中身は大変濃く、ピンクフロイドのトリビュート原始神母の話からイタリア製コンボオルガン「ファルフィッサ」の話題まで、マニアックなことこの上なしです。
その他のインタビューもマニア目線のディープな内容で読み応えたっぷり。厚見玲衣と永川敏郎のインタビューは前編とあるので2回分載の前半、田口俊のインタビューは3回分載の1回目ということで、続きは次号以降のお楽しみです。
プログレ特集と関係あるのかないのか、和田アキラがプリズムのライブアルバムを語るというインタビューも掲載されています。
ま、誌面自体は今風でないと言いますか、はっきり言うと読みづらいくらいではありますが、ブートのレビュー誌らしいとも言え、これだけのボリュームの雑誌を定期的に出し続けるエネルギーは立派だと思います。何年後かのプログレ特集第8弾も楽しみに待っていることにします。
「beatleg」のプログレ特集
PART1:vol.59(2005年6月号)
PART2:vol.62(2005年9月号)
PART3:vol.85(2007年8月号
PART4:vol.89(2007年12月号)
PART5:vol.125(2010年12月号)
PART6:vol.144(2012年7月号)
PART7:vol.172(2014年11月号)