圧倒的でしたねー。上原ひろみの「ALIVE」日本ツアー2104年12月5日の東京国際フォーラム公演。この奇跡的な音をたった3人の演奏者が表現していることも、ピアノの楽器としての可能性をここまで引き出せていることも、そしてこの変態サウンドが会場を埋め尽くす5000人の観衆に賞賛されていることも、すべてが驚きです。
今回20回以上の公演を行う日本ツアーの中盤、3日連続の国際フォーラム初日、という日でしたが、北はデンマーク、南はアルゼンチンと世界中を飛び回って各地で絶賛を浴びた3人にとってはなんら特別な日ではありません。海外公演では付きものというトラブルがない日本公演は自分たちへのご褒美のようだ、とMCで語っていましたが、今春のメキシコ公演でのある意味感動的な騒動記なんかを読むと、トラブルがなく演奏だけに集中できるのが良いのか、むしろトラブルがあった方が火事場の馬鹿力で奇跡の演奏ができるのか、わからなくなってしまいます。たぶん今回は最高のコンディションで臨んだライブで最高のパフォーマンスを見せてくれたのではないかと思います。
アンソニー・ジャクソン、サイモン・フィリップスとのトリオも4年目。3枚のアルバムをリリースし、世界中をツアーし、お互いの要求水準もどんどん上がっていると言います。これから上原ひろみがどんなすばらしい表現をしていくかはわかりませんが、後から振り返って間違いなく彼女のキャリア中で絶頂期のひとつとなるであろうこの瞬間を、大勢のファンと共有できたことが、何より財産になった気がします。
◇メキシコへの長い長い旅|Hiromi Photo Blog(2014/3/25)
◇セットリスト
1.Warrior
2.Player
3.Dreamer
4.Seeker
5.Flashback
6.Move
7.Wanderer
8.Margarita!
9.Firefly
10.Alive
en.Spirit
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上原ひろみ ザ・トリオ ライブ@赤坂BLITZ(2012/11/17)
Hiromi The Trio Project performing "Alive" (live in the studio)