PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好き。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌集めも。CITY POPやアイドルもよく聴いてます。音楽のことはよくわからないので、名盤とか名演とか言ってる場合、単に好きってことです。twitter: @ProgRockAddict

2014 Year In Music 主にプログレ(再発編)

2014年は日本のプログレ関連の再発が充実した1年でした。その中から5件ほど代表例を。
 
(1)ムーンダンサー&タキオン「MONNDANCER」「TACHYON」「TRILOGY」
(2)ナチコ「薬屋の娘」「お花畑は水びたし」「髪舞」
(3)マリア観音「犬死に トゥーマッチエディション」
(4)4LDK(「NEXUS/CRiME ANOTHER ANTHOLOGY OKURIMONO」)
(5)アストゥーリアス「樹霊」
 
前年の再結成ライブに続いてフェス出演や2年連続のワンマン(ツーマン?)ライブを行ったムーンダンサー&タキオンですが、今年はリリースも目白押し。一度CD化されたもののプレミアム化していたムーンダンサーの唯一作の7年ぶり2度目のCD化と、なぜかこれまで一度も再発されてこなかったタキオンの唯一作の初CD化で、オリジナル2作がようやく気軽に聴けるようになりました。そしてなによりすごいのが未発表のデモとライブを3CD+DVDに収めた「TRILOGY」。厚見玲衣自身による詳細なバンドヒストリーが掲載された豪華ブックレットと合わせ決定版的内容。13年のライブ2枚組なども出たので厚見玲衣イヤーですね。
 
ナチコの初期3作CD化も感慨深いです。前年に30年ぶりの新作をリリースし復活再始動していたナチコですが、紛失したとされていた初期作品のマスターが発見されるといううれしいニュースが同時にもたらされていました。そして予約数が一定枚数到達すると再発が実現するオーダーメイドファクトリーの秒殺クリア(秒殺は嘘ですがたった数日でした)。これほどのクオリティの作品が30年も一度も再発されてこなかったことに驚くほどの名品。
 
マリア観音は代表作「犬死に」に当時のライブを収録したDVDがバンドルされたトゥーマッチエディションとしての再発。低画質ながらまさにトゥーマッチなライブを体感できる必携盤。
 
「NEXUS/CRiME ANOTHER ANTHOLOGY OKURIMONO」は非売品なのでなんともですが、4LDKの唯一作8cmシングルCD全曲が初めて再録されたという史実として。4LDKの作品自体は完全同一音源ではないものの他の未発表曲と合わせて25th Anniversary版がフリーでダウンロードできます。
 
アストゥーリアス「樹霊」は2008年にリリースされた日本のプログレを代表する名盤のボートラ付リミックスによるデラックスバージョン。聴かずに死ねるかという名作です。
 
プログレ以外でもいろいろと。
G-SCHMITTのSYOKOのソロ2作目「turbulence」が初めての再発(オリジナルもCDで出たので初CD化ではない)。G-SCHMITTの曲を含むオムニバス「時の葬列」や、同時期に同じレーベルで活躍していたマダム・エドワルダの初期作もCD再発されましたので、過去一度も再発されたことのないG-SCHMITTの再発にも期待してしまいます。
ゼルダのソニーイヤー5CD+DVDボックス。CDは単品でも入手容易なものばかりですが初DVD化となる「Dancing Days」がセットというところが味噌(正直言えば単品DVD化してほしかったけど)。
あとは昨年出たガイド本「Light Mellow和モノSpecial」との連動で出た、レーベル別、アーティスト別のコンピレーションはどれも秀逸な編集でした。
 

 

turbulence

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  • アーティスト:SYOKO
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