爆弾を作った高校生が話題ですが、こちらは原子爆弾を作った教師の話。長谷川和彦の監督作。今見るとストーリー展開も平板で、なんということもないのですが、ある種の力を感じる作品ではあります。高村薫の小説「神の火」などがある意味同じテーマの作品ですが、これも映画化するとつまらないでしょう(高村作品は映像化でうまくいったためしがない)。
宇宙戦争やスターウォーズの大ヒットにもかかわらずアメリカの映画の観客動員が減っているとのこと。日本ではどうなのかしりませんが、やはり「力」のある映画が少なくなっているのではないでしょうか。「太陽を盗んだ男」公開時のようなインパクトを与えられるような映画がいま果たしてあるのでしょうか。あるいは、あったとしてそれがきちんと全国にディストリビューションされる環境にあるのでしょうか。