1975年にフランスで発表されたジャズロック作品。昔のプログレッシヴロックのカタログなどに掲載されてますが、なんというかMAGMAとかZAOとかまあその他なんでもいいですがフレンチジャズロックと思って期待するとそれは裏切られます(プログレ系ディスクガイドでもプログレとしての評価は高くない)。でもプログレ云々は別にしてもこのアルバムは良い。とくにエレピのアレンジが効いていて、哀愁漂う黄昏感とでもいいますか、散々飲んだくれて3軒目か4軒目でいい加減意識も失いつつあるときの脳状態に近い感覚で、太古のリズムと宇宙のリズムが融合したような、そんな感じです。クラバーたちのレアグルーヴとしての再評価によって改めて陽の目を見てCDにもなってます。