新作の発表も近いイギリスのプログレッシヴロックバンド、ペンドラゴン(PENDRAGON)の1985年発表のデビュー作「THE JEWEL」が、デジタルリマスター+ボーナストラック+ジャケットデザイン変更で再発売されました。当時は、ジェネシスのフォロワー的な扱いで一部のファンからは不興を買っていたような記憶もありますが、いま改めて聴きなおしますと、もう、立派な古典ですな。もう20年ですから。20年というと、この作品が出た当時まだジェネシスもキャメルも活動歴20年にはなってないわけですから。
クライブ・ノーラン加入前の黎明期の作品でもあり素人臭さを感じる部分もありますし、それに加えてシンセの音色などは今聴くとノスタルジアさえ感じさせるところもありますが、そんなことが全部この作品の魅力になってしまっているところもすごいですね。このバンドは一貫してメロディーとアレンジが良い。
ボーナストラックは未発表曲4曲。うち2曲は当時の曲を新録したもののようです。
クライブ・ノーランが加入し名作を次々と連発し続けるペンドラゴンは、いまや現役シンフォニックロックバンドとしてはロイネ・ストルトの一連のグループと双璧をなす実力派ベテランバンドと言って良いかと思います。8/29に発表される新作「BELIEVE」も今から楽しみ。日本にもファンは多いと思いますが、ぜひ来日公演も実現して欲しいものですね。