Nelson Super Projectのオルガンの大曲「Dadly」の作曲者で、同曲で難波弘之との壮絶なキーボードバトルも聞かせてくれるのが重実徹です。でも一般的には山下達郎やチャゲ&アスカ、kiroroの作品に参加しているアレンジャー、キーボードプレイヤーとして有名な方かもしれません。
その重実徹が2000年に発表したいまのところ唯一ソロアルバムが「Organ J」です。ジャズの作品として制作されたもので、もとよりプログレを目指したものではないですが、ハモンドを自在に操るキーボードの腕前や、幅広い音楽性をもった楽曲、アレンジ、演奏などはプログレファンにもきっと満足いく内容でしょう。ハモンドの音よさを改めて感じさせる内容でもあります。
自作3曲と、ウォルター・ワンダレー、アース・ウィンド&ファイア、プロコルハルムのカバー3曲の計6曲収録。カバー曲も意外なアレンジが魅力的ですが、型にはまらないオリジナル曲も秀逸です。次はNelsonの「Dadly」のような曲を集めたプログレアルバムに挑戦してほしい気がします。