今や世界的に活躍する日本の現役プログレバンド、Yuka & Chronoshipが、3rdアルバム制作に向け、2015年5月25日を期限とした目標額80万円のクラウドファンディングを実施しています。
Yuka & Chronoshipの記念すべきイギリスデビューアルバムを一緒に作りませんか!|MotionGallery
新作となる3rdは英チェリーレッドから9月にリリースされることが決まっており、まもなくレコーディングに入るところですが、今回のファンディングで調達した予算は、サウンドのクオリティアップ、ブックレットの充実、プロモーションビデオの制作などに充当するとのことです。
ギフト(出資の見返り)がステッカーのみの1,000円から参加できますが、5,000円で新作アルバム+ライブ1回で十分「元は取れる」内容ですし、10,000円でサイン入り新作アルバム+ライブ1回+ブックレットに出資者として名前記載、30,000円だとサイン入り新作アルバム+ライブ3回+Tシャツ+名前記載など上位のメニューもあります。
10,000円コースと30,000円コースの20,000円差はライブ2回とTシャツの差なので、30,000円1口より10,000円3口の方がお得な気もしなくはなく、30,000円コースのライブは最前列が確約されてるとかなんかもう少し魅力あった方が良いようには思われるものの、そこはそれとして熱意のある方はぜひ30,000円コースを申し込まれると目標金額達成も早まることでしょう(ただし、目標達成か否かに関わらず申し込み分は全額ファンディングされるとのこと)。
クラウドファンディングとは、ネットを通じて不特定多数の人から資金調達する手段のことですが、音楽の世界でも使われることが増えてきました。プログレ関連ですと、スティーヴ・ロザリー(元マリリオン)がクラウドファンディングで調達した資金でアルバムを制作したり(2015年2月リリースの「The Ghosts Of Pripyat」)、ゴブリンが調達を終えた資金で制作を開始したりと、だんだん身近になってきました。
金を集めたは良いけど、予定どおりのものが作られないとか、場合によっては半ば確信犯的にそうしているといったケースもなくはないようですが、全体としては面白い取り組みになっていくと思います。再発専門のソニーのオーダーメイドファクトリーなんかも、事前決済で一定数集めたら再発決定ということで似たような方式ですが、他社も他のアーティストも新作、再発やライブ(よりよい会場で、とかよりよい演出で等)に使えばよいのではないかと思います。