イタリアンロックの名作として名高いロカンダ・デッレ・ファテ(LOCANDA DELLE FATE)の「妖精(Force Le Lucciole Non Si Amano Piu)」ですが、実際その通りと思うものの、シングル「New York」も好きです。と言っても、現在発売中のCDにはこのシングル収録曲2曲がボーナストラック(8、9曲目)として収録されているので、最近のリスナーにとってはアルバムとは別のシングル曲という認識はあまりないかもしれませんが。
アルバム1曲目の「A Volte Un Instante Di Quiete」が、曲想もアレンジもテクニックも、ちょっとアナログな感じの音色 どれひとつをとってもシンフォニックロックのお手本といってよいほどのすばらしい曲で、この曲ももちろん大好きなのですが、ロカンダ・デッレ・ファテとのそもそもの出会いが不幸にも(?)シングルからだったものですから、今でも思い入れが違うというか。エジソンのイタリアンロック再発売シリーズの中に、「New York」AB面と、たしかイル・バレット・ディ・ブロンゾとラッテ・エ・ミエレのシングル曲ばかりを集めたミニLPがあって、これが私のロカンダ・デッレ・ファテ含め3バンドとの出会いだったのでした。イタリアンロックはアルバムとシングルでぜんぜん違うタイプの曲をやることがあるのはあとで知ったことで、いい感じの歌ものだなあ、と思ったものでした。
ところでアルバムの方ですが、シングル曲をはじめて聞いたその当時廃盤で、何年か後にCD化されたときに買ったのですが、そのときはボーナストラックはついていませんでした。その後シングルA面のみをボーナストラックとして収録したものが出たときに買い、さらに現在の2曲ボーナストラック収録版が出て買い、都合3枚もCDを買うハメになってしまいました・・・。まあB面もサックスのリフが印象的な良い曲なので仕方がないのですがね。