PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好き。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌集めも。CITY POPやアイドルもよく聴いてます。音楽のことはよくわからないので、名盤とか名演とか言ってる場合、単に好きってことです。twitter: @ProgRockAddict

「zabadak 吉良知彦が創りだした音楽と、彼が愛した音楽の世界」

f:id:progrockaddict:20200102234514j:plain

7月に急逝した吉良知彦を偲びながら、zabadak(ザバダック)の代表曲と吉良知彦が好んだ主にプログレのカバー曲を演奏するライブイベント「Play your days 〜 The music of KIRA and his favorites」が開催されました。今年わたしが見た30本ほどのライブの中で一番良かったです。最後にメンバー紹介の後で小峰公子が「with 吉良知彦」とコールしたときには思わず涙がこぼれそうになりました。

2016年12月18日(日)、会場は吉祥寺ROCK JOINT GB。ロックのライブにしては珍しい日中12:15開演で、10分の休憩を挟んで約2時間、16曲を演奏。「Play your days」というのは今日も演奏されたzabadakの曲の名前でもありますが、どうやら今日の出演者をメンバーとするバンド名でもあるよう。2015年9月のNHK-FM「今日は一日 プログレ三昧 4th」に出演した「キドキラPlus」(鬼怒無月と吉良知彦によるデュオ・キドキラに小峰公子、楠均、吉田誠が加わったユニット)の再演という位置づけでもあり、吉良知彦は天国にいるため欠場、新たにヴァイオリンの向島ゆりこが加わり、小峰公子曰く「キドキラPlusマイナス吉良知彦プラス向島ゆりこ」がバンド「Play your days」ということだそうです。

オープニングの「Gargoyle」からzabadakの曲を3曲連続で披露。とくに「Play Your Days」はもともとzabadakには珍しいハードロックですが、鬼怒無月のギターとボーカルが原曲のハードさをさらに増していましたね。そもそも鬼怒無月のボーカルは初めて聞いたかも。

そして一部後半は「吉良知彦が愛した音楽の世界」でプログレカバー大会。まずはプログレ三昧4hでも演奏されたというアレアの「白い象」。演奏を終えて思わずメンバーの誰かがぽろっと「白い象じゃなくてすごい象だ」と言ったように激しい演奏。続いては同じくプログレ三昧での演奏曲で「プログレかどうか」で揉めたというマイク・オールドフィールドの「To France」。原曲はマギー・ライリーのボーカルが美しい佳曲ですね。もちろんプログレ。「Belly Dancer」はゴードン・ダンカンのオリジナルをセッションA9がアレンジしたバージョンとのこと。プログレカバー大会の最後はケイト・ブッシュの「嵐が丘」。死んだキャシーが霊となってかつての恋人ヒースクリフのもとに来るというホラーな歌ですが、ケイト・ブッシュの代表曲で私も大好きな曲をこのメンバーによるカバーで聞けて感無量でした。

ここで10分ほどの休憩。開演前も同じでしたが休憩中にも会場でかかっていた音楽はオーストラリアのスナカダクタル Snakadaktal の曲でした。メンバー指定なのか会場側がたまたま指定したものかわからないですが、なかなか良いです。

後半は「Birthday」「グスコーブドリの伝記」とzabadakの曲でスタート。ビートルズのカバー「I am the Walrus」を挟んで、zabadakのライブではお馴染みの風部との共演「風の巨人」「POLAND」2曲が続き、「人形たちの長い午睡」、そして最近のzabadakの代表曲といってもよい「相馬二遍返し」で一気に畳みかけるような怒涛のパフォーマンス。

あらかじめセットリストが配られていてお約束(笑)のアンコールでは、ピンク・フロイドのカバー「あなたにここにいてほしい」。2015年12月のキドキラプラスのライブでも演奏された曲とのことですが、タイトルからはいまこれを演る意味を思わざるをえないですね……。最後はzabadakのライブの締めといえばこれ、「Easy Going」。キーボードがいないせいもありますが、プログレナイトのプログレzabadakというより、ハードロックzabadakな感じの熱いライブでした!! これからもzabadakを応援していきたいと思います!

Play your days 〜 The music of KIRA and his favorites http://www.zabadak.net/information/2016/0419_20161102_live.html

セットリスト 1.Gargoyle(zabadak) 2.樹海(zabadak) 3.Play Your Days(zabadak) 4.白い象 L'elefante bianco(AREA) 5.To France(MIKE OLDFIELD) 6.Belly Dancer(GORDON DUNCAN) 7.嵐が丘 Wuthering Heights(KATE BUSH) 8.Birthday(zabadak) 9.グスコーブドリの伝記(zanadak) 10.I am the Walrus(BEATLES) 11.風の巨人(zabadak) 12.POLAND(zabadak) 13.人形たちの長い午睡(zabadak) 14.相馬二遍返し(相馬民謡/zabadak) 15.あなたにここにいてほしい Wish You Were Here(PINK FLOYD) 16.Easy Going(zabadak)

メンバー 鬼怒無月(Gt、Vo) 小峰公子(Vo、Acc) 楠均(Dr、Vo) 吉田誠(Bs) 向島ゆりこ(Vl、Vo) (with 吉良知彦)

本当にすごいザバダックのプログレ!「ZABADAK プログレナイト2014」ライブ盤


プログレナイト2014 / zabadak

ザバダックの2014年7月12日公演「プログレナイト2014」を収録したライブCD+DVDはザバダックの数ある作品群の中でもプログレ度トップレベル、世の中に数あるプログレのライブ作品の中でもトップレベル、と言える超絶名作!!!

私は当日会場でライブを観てまして、 「昨年と比べると、プログレ度は下がっていました(特に後半)」 「『プログレナイト』と言ったところで来るのはいつものザバダックファンだし、特にプログレナイトと呼ばなくても…」 などと、ある意味失礼な、でも半分合ってる(と今でも思ってる)感想を残してますが、今回のライブ作品を聴きますとそのような印象は一瞬にして吹き飛びます。

本ライブ作品に収録されているのは、当日演奏された18曲中11曲。ライブのセットリストと照らし合わせると、1曲目「今日の夢のこと」から9曲目「風の巨人」までは、ライブと全く同じ。ライブでは10曲目、11曲目として演奏された「星ぬ浜」「遠い音楽」は未収録で、ライブ12曲目「ポーランド」と13曲目「相馬二編返し」を、本作では10曲目、11曲目に収録してそこで完結させています。ライブではその後「アンリーズナブルエッグ」「ガラスの森」「永遠の森」、アンコールで「光降る朝」「イージーゴーイング」の5曲が演奏され、ライブ会場の盛り上がりはむしろその後高まって頂点に達するわけですが、本作では後半のそれらの曲はことごとくカットという荒業!

この選曲によりプログレが濃縮され、実際見たライブとはずいぶん印象の変わる作品に仕上がっているというマジック!と、いうことで、ザバダックファンとしては、プログレも聴けるし、いつものザバダックも聴けるしで二度おいしかったライブですが、ライブアルバムとして生まれ変わった「プログレナイト2014」は、いつものザバダックは無し。本気の真正プログレだけのライブアルバムになりました。

通常版はCDのみですが、ライブ会場および通販取扱いは500枚限定のDVD付。あの感動の記憶が甦る名演の記録ということで迷わずDVD付をゲットしました。DVD収録の3曲はCDにも入っていますし、ほぼ固定のカメラで画質もそれほど高いとも言えませんので、熱心なファン以外はとくにDVD付にこだわらなくてもよいと思います。それよりなるべくたくさんの人(とくにプログレファン)にこの作品を聴いてほしいですね。

◇ZABADAK プログレナイト2014 <オフィシャル通販> 限定版(CD+DVD)|通常版(CDのみ) <日時・会場> 2014年7月12日@東京キネマ倶楽部 <メンバー> 吉良知彦(Vo,G) 小峰公子(Vo,Acc) 難波弘之(Kb) 楠均(Dr) 吉田誠(B) 向島ゆり子(Vl) 鬼怒無月(G) 藤井珠緒(Per) <収録曲> CD 1.今日の夢のこと 2.回転劇場 3.ニュウス 4.BIRD'S ISLAND 5.јесен 秋 6.KIMELLA 7.Лето 夏 8.グスコーブドリの伝記 9.風の巨人 10.POLAND 11.相馬ニ遍返し DVD 1.KIMELLA 2.風の巨人 3.POLAND

月刊ストレンジ・デイズ休刊

2016年4月15日に月刊ストレンジ・デイズの公式サイト http://www.strange-ds.com/ において3月20日に発行済みの5月号(通巻198号)をもって休刊となることが告知されました。事情はよくわかりませんが、毎月20日の発行を楽しみにしていただけに、ちょっと残念ではあります。

月刊ストレンジ・デイズ一時休刊のお知らせ(2016/4/15)

出版業界では一般に休刊=事実上の廃刊ということも多いのですが、今回は、休刊告知の中に「初夏までには内容・ページ数・価格を変更したストレンジ・デイズを発行予定」と明記されていることや、ストレンジ・デイズでは版元変更や編集長の病気療養で発行サイクルがイレギュラーとなった"実績"もあるので新装開店を待ちたいです。

ストレンジ・デイズは1998年11月27日(12月号)に「CDジャーナル」の別冊として創刊されました。創刊号の特集は「ハーヴェストレーベル研究」「ニッチ・ポップ100選」の2本立で、ピックアップアーティストとしてバグルズ、そのほか鈴木慶一、遊佐未森、松尾清憲、佐野元春らへのインタビューが掲載されています。岩本晃市郎編集長以下、宮脇浩氏、大塚恵美子氏、池田聡子氏ら最新号と代わらぬ編集スタッフに加えて杉山達氏、鈴木祐氏ら最新号まで書き続けているライター陣の名前も見えます。

当初は不定期~隔月刊で、2号(99年3月号)ヴァーティゴ、3号(99年5月号)カリスマ、4号(99年8月号)ヴァージン、5号(99年10月合)マンティコア、6号(99年12月号)ネオン、7号(00年2月号)4ADとレーベル特集を中心に号を重ね、8号(00年4月号)から月刊化されます。

2003年3月20日発行の2003年5月号(通巻44号)から、発売元も音楽出版社から有限会社ストレンジ・デイズに移り、このとき発売日も変更となります。直前の2月15日発売の43号が2003年3月号のため、2003年4月号は欠番になりました。

2008年6月に出た107号は岩本編集長の病気療養のため8/9月合併号となり、A4サイズの大型版となって9月に復刊する108号(10/11合併号)まで3か月の間お休みとなりました。113号(2009年4月号)からは元のサイズに戻って、198号(2016年5月号)まで続いていました。

プログレ関連の雑誌というと、79年創刊のマーキー・ムーンはプログレ関連といえる71号までだと18年(97年まで)、現役のユーロ・ロック・プレスが18年で68号(16年2月発行)、77年創刊のフールズメイトはプログレ誌といえる20号までは4年ほどでしょうか。ZOO、Gモダーン、ジャーム、ロックダイヴィングマガジン、アークエンジェル、ユリシーズ等、プログレ周辺領域まで含めると短命な雑誌は多数ありましたが、18年で198号まで出たストレンジ・デイズほどに、当初からプログレ専門ではなかったものの軸がぶれることなくかつ長寿命だった雑誌は他にないと思います。予告どおり復刊してほしいものですね。

再結成&来日公演のドリーム・アカデミー DREAM ACADEMY 2014未発表曲入りベスト盤

f:id:progrockaddict:20200104135518j:plain
The Morning Lasted All Day : a Retrospective Dream Academy

ドリーム・アカデミーが再結成し2016年10月に来日公演することが決まりましたね!早速2日分のチケットをゲットしてきました。ドリーム・アカデミーは3人組ですが、来日は、ニック・レアード=クルーズとケイト・セント・ジョンの2人のもよう。2014年にはニック・レアード=クルーズとギルバード・ゲイブリエルの共作による新曲(!)を含むベスト盤がリリースされていて、再結成や来日にかすかな期待を抱いていたのですが、まさか本当に実現するとは!

さて、そのベスト盤「The Morning Lasted All Day : a Retrospective」ですが、デビュー作のプロデューサー、デイヴ・ギルモアが演奏にも参加した未発表曲も収録した2枚組となっています。リリースは2014年7月29日。

3枚のスタジオアルバムからの代表曲のほか、デイヴ・ギルモア参加の「Living in a War」「The Chosen Few」など未発表曲やアルバム未収録のシングルB面曲などレア曲、レアバージョンに、なんとびっくりの2014年新曲「Sunrising」まで全24曲を収録。日本オリジナルのベスト盤が99年に出ていますが、グローバルでは初となるベスト盤で、今回はリマスターもなされた決定版的内容です。

ドリーム・アカデミーはビルボードのシングルチャートで最高位7位を獲得した「Life in a Northern Town」だけの"一発屋"的に思われていることもあるようですが、1990年までに残した3枚のアルバムはどれも甲乙つけがたい傑作です。

海外では「DREAM POP」といったジャンルにくくられるとおり、オーボエなどアコースティック楽器を多用したアレンジとロマンティックなメロディが魅力のグループ。ニック・レアード=クルーズが十代のころから交流があったというデイヴ・ギルモアの参加で、ドリーミーなテイストも加わったネオアコという感じもあります。

本作品に収録されたかつて何度も繰り返し聴いた代表曲の数々は、もともとノスタルジックな気分に浸れるものが多いこともあって懐かしさも2倍。涙腺を刺激してくれます。未発表曲「The Chosen Few」は3rdアルバムのレコーディング中だった彼らのところにデイヴ・ギルモアがふらりとやってきてギターを録音していったというものらしいですが、デイヴ・ギルモアのギターはともかく、ポップな前半からハモンドが鳴り響くラストへの展開が美しい曲です。

最後に収録された新曲「Sunrising」は、ニック・レアード=クルーズとギルバード・ゲイブリエルの共作。繰り返される印象的なピアノのフレーズに、どこか遠くで鳴り響くようなギターやシンセが絡むトラックにニックの優しげな歌が乗り、往時のドリーム・アカデミーそのままの、心温まる佳曲。

その後ロジャー・イーノとの共作で名盤「THE FAMILIAR」を制作するケイト・セント・ジョン(KATE ST JOHN)がプロとしての本格的なキャリアをスタートさせたグループでもあるわけですが、新曲にそのケイト・セント・ジョンの参加がないことだけがとても残念ですが、再結成&来日公演にはケイト・セント・ジョンが加わるようなので楽しみです。もっともギルバート・ゲイブリエルの名前がないので3人揃わないのは今回も同様なのですが。

ザ・モーニング・ラステッド・オール・デイ ア・レトロスペクティヴ

ザ・モーニング・ラステッド・オール・デイ ア・レトロスペクティヴ

「フル・アルバムのCD化も近く実現する予定になっている」伊東ゆかり「ミスティー・アワー」1982年AOR名盤

伊東ゆかり ミスティーアワー
伊東ゆかり ミスティーアワー

「LIGHT MELLOW 和モノ ビクター編 SIGNAL」に伊東ゆかり「ミスティー・アワー」の中から「こんな優しい雨の日は」が収録され、ライナーノーツによれば「フル・アルバムのCD化も近く実現する予定になっている」とのことなんで、昨年投稿した同アルバムについてのエントリーを一部編集して再投稿します。

「CD化も近く実現するに違いない」伊東ゆかり「ミスティー・アワー」1982年AOR名盤(2014/7/10)

伊東ゆかりの1982年の和製AOR、シティポップスの名盤「ミスティー・アワー」。2015年8月に出たコンピレーション「LIGHT MELLOW 和モノ ビクター編 SIGNAL」に本作から「こんな優しい雨の日は」が収録されており、ライナーノーツで監修者の金澤寿和が「フル・アルバムのCD化も近く実現する予定になっている」と書いています。思えば、2014年6月に出た「LIGHT MELLOW 和モノ ビクター編 AVENUE」に「マリコ」が初CD化された際にもライナーノーツで「フル・アルバムのCD化も近く実現するに違いない」と書かれていたので、1年経ってちょっと進歩です。

本作ですが、林哲司プロデュース、竹内まりややEPOらが楽曲を提供し、難波弘之や井上鑑、村上秀一ら一流アーティストがバックを務める名実ともに極上ポップで、名盤との評価も定まっており、ビクターというメジャーレーベルから出ている作品にも拘らず、なぜか一度もCD化されていないのが不思議ですが、今度こそ?でしょうか。

捨て曲なしの全曲名曲なのですが、個人的には気になる曲は何曲かあります。竹内まりやが作詞作曲しコーラスでも参加した「恋人たち」。伊東ゆかりから影響を受けているという(そして実際声や歌い方も似ている)竹内まりやがおそらくは伊東ゆかりのイメージを壊さないように作ったのではないかと思われる、正統派バラードで地味ながら佳曲。一足早くコンピCD収録された「マリコ」もメロウなグルーヴを感じさせる代表曲だし、胸熱な「再会レストラン」も良いです。個人的に一番好きなのはA面最後の「SAYONARA」で、荒井由実「翳りゆく部屋」や竹内まりや「マンハッタン・キス」に匹敵する級の超絶名曲です。

伊東 ゆかり_MISTY HOUR (Part 2)|Music Avenue(2006/9/10)

Misty Hour / 伊東 ゆかり|At The Living Room Reloaded(2013/7/13)

ミスティー・アワー (生産限定紙ジャケット仕様)

ミスティー・アワー (生産限定紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:伊東ゆかり
  • 出版社/メーカー: ヴィヴィド・サウンド
  • 発売日: 2018/04/25
  • メディア: CD

KIRINJIライブ@Billboard Live Tokyo

2015年6月24日に開催された、掘込奉行脱退後の新生キリンジ(KIRINJI)のビルボードライブ東京での1日2公演×2日の2日目の1stステージを観てきました。旧曲の演奏は一切なし、4人リードボーカル、楽器持ち替えもありの7人編成はライブで飽きない良い演出だったと思います。

昨年出たKIRINJIとしての第1作タイトルが「11」と旧キリンジの10枚の続編的なとこがややこしいですが(収録曲11曲の意味も)、実質別バンド。旧キリンジが掘込兄弟のユニットだったのに対し、新KIRINJIは弓木英梨乃(90年生)、コトリンゴ(78年生)、堀込高樹(69年生)、矢野博康=客演(70年生)、千ヶ崎学(71年生)、楠均(58年生)、田村玄一(55年生)と、幅広い年代、まさに老若男女の固定メンバーによるバンド編成になっています。

リードボーカルとしても活躍する最若年でギター、ヴァイオリンの弓木英梨乃、同じくリードボーカルもとるピアノ、アコーディオンコトリンゴの2人の女性メンバー、いぶし銀のスティールギター&スティールパン田村玄一や元くじらでタイトなドラミングでバンドを支え曲によってリードボーカルも担当する楠均ら、有能で多彩なメンバーが集い、コンポーザーとしてもボーカリストとしてもキーパーソンであった堀込奉行の抜けた穴を補って余りあるといえるのではないでしょうか。歌の音程が安定しない堀込高樹がライブではいちばん足引っ張ってるのではないか説もw

披露した曲は、昨年リリースの「11」からと、ビートルズのカバーと、このメンバーでレコーディングした坂本真綾のトリビュート「うちゅうひこうしのうた」(菅野よう子作曲)、そしてアンコールで7月22日発売のシングル「真夏のサーガ」「 水郷」。旧キリンジの楽曲は一切なしでした。リハ不足か緊張感が欠けていたのか2曲もやり直しというハプニングがありつつも、それも含めてまったりゆったりの心地よい時間を過ごすことができました。

自分史上ベストライブ30

ライブアルバムとか出てる場合を除き、後から比較検証しにくいライブですが、過去約25年で約300回行った中でなんとなくの印象深いやつ。プログレは半分くらいでした。

DAVE SINCLAIR 2015/5/16 MANDA-LA 2
マリア観音 2014/12/17 EARTHDOM
ZABADAK 2014/7/12 TOKYO CINEMA CLUB
IONA / FLAIRCK 2014/3/6 O-WEST
MOONDANCER / TACHYON 2013/5/18 ROCK JOINT GB
ROVO 2013/1/15 UNIT
上原ひろみ 2012/11/14 AKASAKA BLITZ
EP-4 2012/5/21 UNIT
KENSO 2011/12/4 CLUB CITTA'
PFM / OSSANNA 2011/11/7 CLUB CITTA'
UK 2011/4/15 CLUB CITTA'
RENAISSANSE / STEVE HACKETT / 四人囃子 2010/8/22 日比谷野外音楽堂
OUTER LIMITS 2009/12/13 J-POP CAFÉ
ELECTRIC ASTURIAS 2009/12/5 BUDDY
DEAD END 2009/11/20 SHIBUYA AX
FATIMA HILL 2009/10/3 SANCTUARY
FAYRAY 2009/2/26 DUO MUSIC EXCHANGE
五人囃子 2008/4/7 STB139
プチネル 2007/12/17 BLUES ALLEY JAPAN
浜田麻里 2003/11/30 ZEPP TOKYO
SENSE OF WONDER 2001/9/7 TOKYO FM HALL
PAGEANT 1999/11/3 ON AIR WEST
PEKKA POHJOLA 1998/4/4 ON AIR WEST
FISHMANS 1997/8/29 札幌MESSE
PIZZICATO FIVE 1997/7/25 SAPPORO FACTORY HALL
STEVE HACKETT 1996/12/16 東京厚生年金会館
BRITISH FOLK&TRADの夕べ 1991/12/15 SILVER ELEPHANT
ZABADAK 1990/12/26 札幌赤れんがホール
PROVIDENCE 1990/4/8 札幌MESSE
TERRA ROSA 1989/3/1 EGGMAN