PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好き。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌集めも。CITY POPやアイドルもよく聴いてます。音楽のことはよくわからないので、名盤とか名演とか言ってる場合、単に好きってことです。twitter: @ProgRockAddict

米B級プログレ、JORDAN OLIVER/Neptuned再発

イメージ 1

80年代前半にアメリカで自主制作されたTHE NEW AGEというグループの「Neputuned」が再発されていたようです。ややこしいのは、バンドのTHE NEW AGE名義ではなく、キーボード奏者でプロデューサーでもあるJORDAN OLIVER名義となっていて、しかもその名前が当時のクレジットLARRY OLIVERと違うこと。カタログ見ただけだと気づかないかも・・・。もっとも印象的なジャケットなので、店頭で目にしたらすぐにわかりますが(ジャケ買いをそそられるファンタスティックなイラスト)。

内容は、キーボードメインの壮大なシンフォニック(を目指した)作品。ほぼ全曲ボーカル入りで曲もメロディアスで親しみやすい。でも一番の魅力はピアノのアレンジかもしれません。多彩なキーボードを使っているようですが、バッキングで使われているピアノのセンスがなかなか良いです。そこにオルガンやヴァイオリンが絡んでくるのも絶妙です(とくに10分を超す大曲「ALPHA CENTAURUS」は名曲)。アメリカといえば今でこそ需要面でも供給面もプログレ大国ですが、プログレ全盛期の1970年代にもほとんどプログレらしいプログレがなく、まして全世界でプログレが死に絶えた1980年代といえば、まさにプログレ不毛の地として知られていた国です(情報の流通が悪かった面もあるかもしれない)。そんな中で、80年代のアメリカのプログレの名盤として有名なのがこの作品。80年代のアメリカのプログレという母集団が少ない中でも名盤ですから、知名度ほどレベルは高いとはいえないですが、B級っぽいところも含めて私は好きなアルバムです。

JORDAN OLIVERは、最近までソロアルバムを出したりライブ活動を行っていたようですね。ジャケットを見ると、クラシックの演奏家みたいではありますが、ソロの内容はどんなものだったのでしょうか。少し、気になります。