今年はとにかく松田聖子を聴きまくっていました。80年代当時、あれだけ流行りましたのでCM曲など耳にしてはいるものの真剣には聴いてないので懐かしさはまったくなく、初めて聴くくらいな感じでした。松本隆ら一流作家の詞曲やプロデュースの評価も高いですが、個人的には最初期(三浦徳子が詞を書いていた頃)の声が本当に大好きです。
そのほかよく聴いたアーティストは、青葉市子、トワ・エ・モア、谷川理恵、中野麻衣子、大石学、Terje Rypdal、Trinus、adeieu、平岩英子、Neverlandあたり。
今年はディスクガイドを参考に非プログレ系の音楽を聴くことが多かったかもですね。中でも「オブスキュア・シティポップ・ディスクガイド」は「歴史の側溝に埋もれてしまった<知られざる>ライトメロウ盤」が多数紹介されており、大いに活用させてもらいました。谷川理恵、中野麻衣子、平岩英子はその影響です。
トワ・エ・モアにはまるきっかけは「オレンジパワーVOL.3 不思議音楽館」。鴉鷺の白鳥英美子が日本のアニーハスラムと紹介されていたのを見て。この本、本当は「マニアによる辺境音楽紹介雑誌」なので、私の活用の仕方が間違ってるかもしれませんが…。
ほかにも「ゲーム音楽ディスクガイド2」「ニューエイジ・ミュージック・ディスクガイド」「Das-Association(半年間で2号発行!)」などの出版があり、たいへん参考にさせていただきました。
ここ数年でgoogleのアルゴリズムがすっかり変わってしまって、古い個人ブログの評価が下がり、作品名やアーティスト名で検索すると、ECサイトのあまり意味のないページのリストが上位表示されるようになってしまい、ウェブ検索が役立たずになってきました。レコードやCDでは入手困難な作品もサブスクで聴けるようになったこともあり、紙の本のガイド本の有用性が上がった気がします。
2020年新作に限ってお気に入りを10枚あげるとすると以下のような感じですかね。
1. Trinus / HOME
2. 青葉市子 / アダンの風
3. 大石学 / なつかしい未来
4. 那由他計画 / つみびとの記憶
5. Fonte / MIKAZUKI
6. Terje Rypdal / Conspiracy
7. Louise Patricia Crane / Deep Blue
8. Altered states / Berling
9. Tigran Hamasyan / Call Within
10. Paris Match / ROUND 12
ライブは、リアルの会場は4回(MISIA@Billboard Live YOKOHAMA、Paris Match@Billboard Live TOKYO、原始神母@名古屋 Electric Lady Land、TRINUS@大塚GRECO)しか行けませんでした。一方配信ライブで印象に残るものも多くあり、特に秋葉原グッドマンでのライブはキャスティングもパフォーマンスも配信技術も最上でしたね。アシッドマザーズ、高円寺百景、サンヘドリンなど本当に素晴らしいライブでした。原美術館の青葉市子のライブも良かったです。もっともこれは事前収録で期間限定アーカイブ視聴可でしたので、有料オンデマンド的な感じでしたけども、その辺りも含めてエンタメビジネスのチャレンジの一つだったのでしょう。
どのライブも「映像化」はされているわけなので、このまま二度と見られないのはあまりにももったいないので、いずれDVD化でも有料配信でもやってほしいですね。