スペインのプログレバンド、イビオ(IBIO)が1978年に発表した唯一のアルバムが「CUEVAS DE ALTAMIRA」。メンバーのバイオやその後の活動などは良く知りませんが、この作品はメロトロンやソリーナのほかにもなんだか変な音のするキーボード(シンセ?)を多用しており、これまたかなり変わった音色のギターが全編にわたって響き渡る、一風変わったシンフォニックロックサウンドです。メロトロンの効果かもしれませんがところどころ哀愁ただよう良い感じのフレーズも出てきますが、どシンフォというわけではないので、パブロフの犬よろしく条件反射的に感動中枢が刺激されるというものでもありません。私は嫌いではありませんが好みが分かれる気もします。
「泣きのフレーズの連続に心揺さぶられます」「シンフォ・ファン必聴の名作!」(Piper Records)という評価もあるようですが、私には「不思議な魅力のシンフォ」(GardenShed)というのがしっくりきますね。なんかやっぱり"変"ですもん。