PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好き。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌集めも。CITY POPやアイドルもよく聴いてます。音楽のことはよくわからないので、名盤とか名演とか言ってる場合、単に好きってことです。twitter: @ProgRockAddict

ファティマ・ヒル7年ぶり3rdアルバム

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札幌を拠点に活動している様式美メタルバンド、ファティマ・ヒル(Fatima Hill)の3rdアルバム「The Snow Tower」が8月にリリースされました。アルバムとしては2002年の2nd「AION」以来7年ぶり、2005年リリースのライブDVD「ALL RAIN ALL FRIENDS ALL RAIN SONG AND RAIN」からも4年ぶりという、待望の新作。

初期からのある種のおどろおどろしさのようなものは若干後退しているものの、楽曲は狭い意味での様式美系とかを超えて洗練されてきており、レコーディングのクオリティも上がっているように思えますし、全体としてかなりスケールアップした内容。1曲目のタイトル曲でもある「The Snow Tower」をはじめ7分台の壮大な曲が目白押しで聴きごたえありますが、インストの小曲ですが「Passing Bell Part 2」がなかなかの佳曲。あとたぶん初(アルバム収録曲では初)の日本語詞となる「aino-uta」も収録されています(演歌調?)。

このバンド、ほぼ全曲の作詞作曲はギターのAnjueの手によるものですが、紅一点Yukoのパワフルなボーカルと、T.Koedaのキーボード(とあとアートワークもか?)が、このバンドの魅力を相当高めているのではないかと思います。紅一点ボーカル+キーボードの様式美系ハードロックバンドと言えばテラ・ローザ(Terra Rosa)がいますが、ファティマ・ヒルの方がより様式美を究めている感じもします。ギターのAnjueのブログを見ていると「annie(ルネッサンスのアニー・ハスラム)はアイドル」「Lisa(デッド・カン・ダンスのリサ・ジェラルド)は素晴らしい」などとあるので、プログレ好き・女性ボーカル好きなんだろうなと思ってみたりもしますが、YukoやT.Koedaのプロフィールは探しても見当たらないのでこの人たちがどんな趣味を持っているのか気になるところです。

ファティマ・ヒルは1992年結成で、翌93年にはデモカセットのリリース、ライブ活動を開始、97年に1stアルバム「VALHALLA」リリース・・・と、私が札幌やその周辺をうろうろしていた頃と重なるのですが、とても残念なことに当時は名前さえ知らず・・・。プロヴィデンス(Providence)やサーベルタイガー(SABER TIGER)など地元のプログレやハードロックバンドのライブには頻繁に通っていたし、インディーズ専門店エジソン札幌店(のちGURUGURU)とかへもよく行っていたのに・・・。1stの完成度の高さから、注目されてなかったはずはないと思うのですが。今度東京ライブもあるみたいなので、行ってみようかな。

メンバー
Yuko(Vo)
Anjue Yamashiro(G)
T.Koeda(Kb)
Hayato Asano(B)
Takeru sugimoto(Dr)

<ラジオ出演>
AIR-G(FM北海道)"Foolish G" -ギターバカイチダイ- 9/10(木)深夜25時

<ライヴ>
・9/26(土)旭川モスキート(TEL:0166-24-8899)
 18:00開場 18:30開演 前売\1,000 当日\1,500
 出演:Passion Pit Libido / SHALLOW FIELD / BULLET RIDE / SILVER BACK / FOOLS
・10/3(土)大阪西九条BRAND NEW(TEL:06-6466-0100)
 17:00開場 17:30開演 前売\2,000 当日\2,500
 出演:BLACK STEEL RAIN / 六合 / BLAZE / ASTRAEA
・10/4(日)東京沼袋SANCTUARY
 16:30開場 17:00開演 前売\2000 当日\2200
 出演:SincerityGreen / League Militaire(静岡) / AIMING HIGH