クラウトロックの作品を紹介したディスクガイド「クラウトロック大全」が刊行されました。著者はSUEZAN STUDIO主宰者で元キャプテン・トリップの小柳カヲル。
カン、ノイ、ファウストといったジャーマン・プログレッシヴ・ロックの源流となるグループや元祖テクノのクラフトワーク、さらには80年代以降のノイエ・ドイッチェ・ヴェレ(ニューウェイヴ)としてアインシュトゥルツェンデ・ノイバウテンやディー・テートリッヒェ・ドーリスまで、半世紀におよぶドイツのロック史を代表する作品700枚以上をピックアップしています。
もっとも、メタル界では一大勢力のジャーマンメタルは入ってませんし、プログレはかなり幅広く選ばれてはいるものの、シンフォニックプログレは除外です。
私のような軟弱プログレファンにとっては、恐竜図鑑か爬虫類図鑑を読んでいるような気分で、取って食われてしまうのではないかという恐怖と戦いながらページをめくっておりました。
若いころはミニマルミュージック的なものの良さってなかなかわからず、まあそれは今もそうなんですが、それゆえにちょっと距離を置いてきたクラウトロック。マニュエル・ゲッチングとかアシュラとか好きなものもあるので、この本読んで勉強しましょうかね。
この本、良いところは、紙の本買うと電子版のダウンロード権が付いてるんですね。スマホに入れて暇なときパラパラめくってると、何か新しい発見があるかもしれず、ディスクガイド的なものはもう漏れなくアプリで提供していただけるとありがたいです。
ドイツ・ロックの四半世紀を追う――『クラウトロック大全』|ガジェット通信(2014/7/1)