ほぼリアルタイムで聞いてきて、既発のベストCDも持ってはいたのですが、改めて今回の「空手バカボン ナゴムコレクション」を聞くと、空手バカボンの凄さを感じてしまいます。チープな宅録トラックをバックに意味不明な詞の歌というか奇声・・・。しかしこの作品、後の筋肉少女帯の重要なレパートリーとなる曲のオリジナル「日本の米」や「から笑ふ孤島の鬼」なども含む、日本のロック史上に燦然と輝く、名盤中の名盤といって差し支えないでしょう。筋肉少女帯の活動がメジャーになったのとは対照的に空手バカボンの活動はマイナーなままであったことや、唯一のCDも廃盤市場で高値で取引されているとあって、余計に伝説的な要素があることは間違いないでしょうが、それらを差し引いたとしても、このCDは凄い。
貴重なライブバージョンも6曲収録(スタジオテイクの方が良いように思うが)。
筋肉少女帯や人生(電気グルーヴ)、たまを輩出したことでの評価が高いのかもしれないが、わが国が世界に誇るプログレバンド(?)空手バカボンこそが(と、あとばちかぶり)ナゴムの真髄であったと今も信じ疑いません。
あとは「ばちかぶり」の再発を切に願う。