北欧にも良いグループが多数いますが、スウェーデンのトリビュート(TRIBUTE)もそんなグループのひとつ。1st~3rdもマイクオールドフィールドにも通じるメロディアスで親しみやすいインスト作品ですが、1990年発表の4th「Terra Incognita」はそれまでの作品を質・スケールともに大きく上回るシンフォニックロックの大傑作となっています。オーケストラを大々的にフィーチャーした作品は、イシルドゥルスバーネの同時期の作品に通じるものがあります(イシルドゥルスバーネも初期のファンタスティックな作風からよりシリアスな作品に変化しています)。
ロックじゃないんじゃない?と言われると、そうかもな、という気もしなくもないですが、プログレとはそもそもそういう境界のジャンルでもあるわけで、たとえロックでなくてもプログレであると申し上げておきましょう。そういう意味ではスペインのアマロックなんかがやはり同じようなタイプかもしれません。
結局この4thが最後の作品となっていますが、バンドやメンバーはその後どうなったのでしょうかね。