PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好き。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌集めも。CITY POPやアイドルもよく聴いてます。音楽のことはよくわからないので、名盤とか名演とか言ってる場合、単に好きってことです。twitter: @ProgRockAddict

全プログレファン必聴!ミスター・シリウスの名作2nd「ダージ」紙ジャケ再発

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キングのネクサスレーベル紙ジャケ再発「PROGRESSIVE ROCK LEGEND PAPER SLEEVE COLLECTION」、9/7にアインソフやノヴェラ系の10タイトルが発売済ですが、第2弾が10/5にリリースされます。もし、ノヴェラ系のバンドが苦手で日本のプログレを敬遠されている方がいるとするなら、美狂乱の2枚、ケンソーの3枚、スターレス(これだけノヴェラ系かも)やブラックページの1st、ミスター・シリウスの2ndなど日本を代表する作品群がリストアップされている第2弾の方がとっつきやすいかもしれません。

全20枚のリスト→プログレッシヴ・ロック・レジェンド・ペーパー・スリーヴ・コレクション|キングレコードスタッフ(amazonリストマニア)

そんな名作群の中で、どれか1枚と言われれば迷わずこの1枚というのが、ミスター・シリウス(Mr.Sirius)の「ダージ」です。1990年リリースで最初からCD(たぶんLP自体がないのでは?)で、何度目かの再発、しかもLP再現の紙ジャケというのは無理があるわけですが、それでも作品自体が素晴らしいので何度でも出し直すべき作品だと思います。

いまさらですが念のため、ミスター・シリウスは、マルチプレーヤーの宮武和広とボーカルの永井博子(大木理紗)を中心にした日本を代表するというよりも世界のプログレ史に燦然と輝くグループ。1987年にメイド・イン・ジャパンから衝撃のデビューアルバム「バレン・ドリーム」をリリースしてプログレマニアを驚愕させ、とくに88年に1stの参加メンバーでもある村岡秀彦(ベース)、藤岡千尋(ドラム)に加えて、ギタリストとして釜木茂一を迎えてライブ志向のバンド編成になって以降ハイレベルな演奏+コミカルなMCのライブを数々こなし(1992年のライブアルバム「INCREDIBLE TOUR」がある)、満を持して堂々メジャーから1990年にリリースした2ndアルバムが「ダージ」です。清水義央、大谷令文、難波弘之、小川文明ら多彩なゲストの参加でしっかりスタジオ作品として作りこまれた1stと比べ、2ndでは数多くのライブもこなしたバンド編成ならではのダイナミズムの感じられるより完成度の高い作品として評価されています。

1st、2ndを通じてですが、イエスやPFMのように緻密に計算された複雑なアレンジで聴かせるドラマティックな曲展開、ジェネシスやアンソニー・フィリップスのソロ作品にも通じるファンタスティックなメロディ、古今東西のプログレ作品の良いとこ取りで、プログレマニアの頭の中にあるプログレのイメージを具現したらこうなるであろうというこれこそザ・プログレ。プログレファンでまだ聴いたことがない方がいらっしゃったら、ぜひこの機会に!もう持っている人もリマスターでさらに音が良くなってるかも知れませんからもう1枚!

ちなみにミスター・シリウスこと宮武和広氏はNHK FMの「今日は一日プログレ三昧再び」(10/10)にゲスト出演の予定! 昨年もミスター・シリウスの曲はこの2ndから「SUPER JOKER」がかかりましたが、今年はもっとかかるかな?

キングより日本プログレ20作品紙ジャケ再発|PROGRESSIVE ROCK ADDICT(2011/8/3)