ヴァーミリオン・サンズ(Vermilion Sands)のヴォーカリスト蝋山陽子が1991年にリリースした唯一のソロアルバム「SUNNY DAYS」。ヴァーミリオン・サンズの的場ひさしがギターでゲスト参加したりしていますが、作品全体としては、蝋山陽子がボーカル、フルート、キーボード、打ち込みなどのほとんどすべてを担当した私的なアルバム。
ヴァーミリオン・サンズの「ウォーターブルー」と並んで永く私の愛聴盤である本作は、牧歌的ながらどこか郷愁を誘うような「LOVE IS HERE」、イリュージョンを思わせるような哀愁漂う美しい「THE BIRD」など、曲とボーカルが素晴らしい内容です。ヴァーミリオン・サンズの公式サイト内にある「YOKO'S SOLO・COVER BAND PROJECTS 1990 - 1995」によると、「SUNNY DAYS」「THE BIRD」「MISTY BAY」は蝋山陽子がヴァーミリオン・以前に在籍していたバンドで演奏されていたオリジナル、「MORNING WAY」「LOVE IS HERE」はヴァーミリオン・サンズ時代に的場ひさしが作曲しながらヴァーミリオン・サンズの曲としてはレコーディングされなかった曲とのこと。「LOVE IS HERE」(「北本」あたりと雰囲気が近いような?)はもちろんそうですが、「THE BIRD」もヴァーミリオン・サンズにぴったりの曲で、これらの曲がヴァーミリオン・サンズでレコーディングされてれば、と好き勝手なことを思ってしまいます。すごくいいアルバムで大好きな作品なんですが、一般的に高い評価を得にくいのは、バックがカラオケ風で完成度が高いとは言えない点が理由かと。それが残念ではあり、さらに思うのは、今からでもバックだけ再レコーディング・・・なんてできないもんでしょうかねえ。ヴァーミリオン・サンズが海外でも未だに人気が高いことを思うと、出直しすればこっちも名盤の仲間入り間違いなし、のような?
<収録曲>
1.SUNNY DAYS
2.EDOM O'GORDON(トラッド)
3.MORNING WAY
4.LOVE IS HERE
5.THE BLACKSMITH(トラッド)
6.THE BIRD
7.THE DROWNED LOVER(トラッド)
8.MISTY BAY
1.SUNNY DAYS
2.EDOM O'GORDON(トラッド)
3.MORNING WAY
4.LOVE IS HERE
5.THE BLACKSMITH(トラッド)
6.THE BIRD
7.THE DROWNED LOVER(トラッド)
8.MISTY BAY