先日NHKFMでオンエアされた「今日も一日プログレ三昧再び」の中でスペシャルバンド(上野洋子、山本精一、ミト、冨家大器)として素晴らしいスタジオライブを披露してくれたのが記憶に新しいデイヴ・シンクレアですが、この番組を通じて初めて知ったのが現在京都在住で、しかも今年豪華ゲスト参加のソロアルバムを出しているということ。なんとなんと。キャラヴァンは熱烈なファンというほどではないですが好きなバンドなだけに、さっそく番組聴きながら新作を注文してしまいました。
ゲストを一部紹介しますと、ロバート・ワイアット、アンディー・ラティマー、アニー・ハズラム、バーバラ・ガスキン、デイブ・スチュワートら。えーっ?なんちゅうプログレ、カンタベリーの豪華人脈。これでそもそも出来の悪い作品が生まれることの方が想像できないわけですが、これがもう期待にたがわない素晴らしいアルバムになってます。
メロディアスで癒し系とも言えるようなボーカル主体の曲も多く、ジャンル的には正真正銘のプログレやカンタベリーのど真ん中ではない気もしますが、プログレ・カンタベリー界の巧者達が繰り広げる演奏には、ファンも納得するはず。アニー・ハズラムが歌う「Man Is The Child」(キャラヴァンの「The Mad DabSong」のリメイク)、スチュワート&ガスキン参加の「ISLAND」、シンクレアのキーボードが往年を彷彿とさせる「Between Us」など心温まる名曲揃い。ラストの「Stream」には荘厳ささえ感じます、また、多くの曲に参加するシンクレアの盟友ジミー・ヘイスティングスのフルートも良いし、名前を初めて聞きますが女性ボーカルのMartine Waltierなんかもほんとに良い味出しています。今年出たアルバムで間違いなくトップレベル。ここ数日は、こればかり聴いています、