2014年8月17日、KENSOが、川崎クラブチッタにて、新作リリース記念・そして結成40周年記念ライブを行いました。
7月にリリースした新作「内ナル声ニ回帰セヨ」は2006年「うつろいゆくもの」以来8年ぶり、ライブは2011年12月のチッタ公演「KENSO 2011 内ナル声ニ回帰セヨ」(今回のアルバムタイトルと同じでややこしいが)以来約3年ぶり。
前回公演はドラムにオリジナルメンバーの山本はるきちが参加し、初期からの曲も多数やったということもあって、素晴らしいライブでした。今回はドラムに小森啓資が復帰し、新作リリース記念ということで新作からの曲(アルバム収録曲8曲中6曲)をたっぷり聞かせてくれました。
ゲストボーカルのソプラノ歌手・半田美和子はアルバムにも参加していますが、ライブでの活躍はそれ以上。マグマか高円寺百景かと思わせるような謎の歌はこれまでのKENSOになかった新境地で、数年に1回の、次いつあるかわからないライブでこんな実験しちゃうKENSOはさすが。最近UKやPFM、イエスの昔の名作アルバムの再現ライブが好評ですし(それはそれでいい)、ハケットやウェットンのようにいつみても安心(それはそれでいい)な有名アーティストが多いなかで、KENSOはまだまだ現役バンドであることを証明してくれているようです。
もちろん旧作からの代表曲も。オープニングの「スパルタ」からの「Good days Bad days」。半田美和子を迎えての「氷島」ボーカルバージョンは、フルートパートはそのままに新たに歌を加えた新解釈。終盤ロックンロールパートで繰り出された「麻酔part2」「空に光る」は小森啓資のパワフルなドラミングも完全復活のKENSOの真骨頂で、会場の盛り上がりもピークに。
会場限定販売の40周年記念本「LIFE OF MUSIC」もゲット。新作「内ナル声二回帰セヨ」をより深く楽しむためのガイドや制作日記が掲載されているということなので、改めて新作を楽しみながらあとでじっくり読みたいと思います。
サプライズ発表は、「KENSO全ライブDVD化計画(仮)」。これまでのライブをすべてDVD化しようという壮大な構想ですが、キング・クリムゾンにだって27枚組(CD+DVD+BD)があるくらいですから、ちょっとやそっとでは驚きません。CD-BOXセットが発売にこぎつけられたのは、キングレコードのAKB特需があったからこそのようですから、AKB人気が衰えないうちに実現してほしいものですし、実現に向けてAKBを応援せねばなりますまい!
<セットリスト>
1.Good days Bad days
2.在野からの帰還
3.若き日の私へ
4.朱に交わればRED
5.Voice of Sankhara
6.Rhyme-stone in Cotswolds
7.美深
8.氷島
9.新宿厚生年金に空
10.A SONG OF HOPE
11.江天暮雪
12.精武門
13.麻酔part2
14.空に光る
encole
15.新宿厚生年金に空
16.Echi dal foro Romano
17.月の位相1
2014年8月17日(日)OPEN 16:30 / START 17:30
KENSO:清水義央、小口健一、光田健一、三枝俊治、小森啓資
GUEST:半田美和子(Vo)
ご来場ありがとうございました - 清水義央(2014/8/18)
◇日刊SPA!清水義央インタビュー(2014/8/13)