イタリアのラヴロックというとまずイ・プーの名が思い浮かびますが、ラ・ボッテガ・デッラルテ(LA BOTTEGA DELL'ARTE)も実力的には引けをとらないすばらしいグループです。1stと、名作の誉れ高い2ndは過去に国内や韓国(si-wan)でもでもCDがリリースされていますが、同じく名作とされていた3rdはこれまでCD化されておらず(そのあとの4thも未CD化)、またイタリアのバンドのご多分に漏れず多数のアルバム未収録シングル(「イタリアンロック集成」によるとシングルは9枚)があるとされていました。私のようにファンではあるけれどシングルを自分でコレクションするほどの甲斐性がない軟弱者にとっては、いつかCDになんないかなーと夢を見るくらいしか出来なかったわけですが、今回ベスト盤という形で、3rd収録曲およびシングル曲がCDで聴けるようになりました(クレジット手を見ると2004年となってますから、ちょっと知るのが遅かったです。でもなくならないうちにに入れることが出来てよかった)。
ひとことで言うと、ストリングスやキーボードを多用した叙情的かつ感動的なプログレなのですが、イギリスにこのタイプがいないので、有名バンドにたとえて何々的と言い難いです。誤解を承知でいうと演歌調かも?
イタリアには、こうした歌心を大事にしたグループやシンガーが多く、日本ではプログレファンが聴いてきたくらいかもしれませんが、日本の音楽ファンにももっともっと聴いて欲しい気もしますね。