PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好き。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌集めも。CITY POPやアイドルもよく聴いてます。音楽のことはよくわからないので、名盤とか名演とか言ってる場合、単に好きってことです。twitter: @ProgRockAddict

スペイン女性ボーカルプログレHARVESTの3rd「Northern Wind」 ALL ABOUT EVEファンにお勧め!

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スペインの女性ボーカル・プログレバンド、ハーヴェストが2014年11月にリリースした3rdアルバム「Northern Wind」ですが、1曲目からしてオール・アバウト・イヴの未発表曲かと勘違いしてしまうくらい(私だけ?)の出来で、オール・アバウト・イヴのファンには聴いてもらいたいグループです。わずか1分余りの1曲目「Into the Void」の試聴はbandcampYOUTUBEでできますが、いかがでしょう?
 
メンバーがフェイバリットにあげているのがマリリオンで、1stでマリリオンのカバーやったり、2ndにスティーヴ・ロザリーがゲスト参加したりと関係性も深いようです。紅一点ボーカルのモニークはマジェンタやカルナタカなんかが好きなようで、そのあたりはポンプロックの90年代版、女性ボーカル版と言えなくもなく、ポンプロックからの直接、間接の影響は大きく出ていて、オリジナリティとか言い出すとちょっと微妙ながらも、この手のがすっきな人にはたまらないメロディ、アレンジ、フレーズが次々繰り出されますし、少し憂いあるようなボーカルが声も歌もいい感じなので、自分的にはどストライクなのです。
 
1stや2ndもなかなか良い作品でして、ただその時はそれほどオール・アバウト・イヴ似とは思わなかったです。バンドやメンバーのプロフィールなど見ましても、オール・アバウト・イヴの名前はどこにも出てこず、もしかしたら知らないのかもしれないですが、スペインのバンドにオール・アバウト・イヴの影を感じるとは!
 
 
◇メンバー
Monique van der Kolk(Vo)
Alex Ojea(Dr)
Jordi Amela(Kb)
Jordi Prats(G)
Toni Munné(B)
 
◇日本のリスナーの評価
HARVEST/Northern Wind|PROGRE BACKLASH!(2014/12/13)
 
 
 
◇ライブ映像(曲は新作のものではありません)


Harvest-The Spell

 

 

Northern Wind (2014)

Northern Wind (2014)

  • Red Phone Records
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フアナ・モリーナ/原田郁子 ツーマンライブ@ビルボードライブ東京

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2015年2月6日、ビルボードライブ東京で開催されたフアナ・モリーナと原田郁子(クラムボン)のツーマンライブに行ってきました。
 
今回の日本ツアーでは、3日にビルボードライブ大阪で原田郁子とのツーマン2回公演、5日にリキッドルームで相対性理論とのツーマン、6日にビルボードライブ東京で原田郁子とのツーマン2回公演とあわただしいスケジュールでライブを行った彼女。ビルボードではツーマンを2回公演のためパフォーマンス時間は40分あまりとコンパクトなライブではありましたが、その魅力を十分堪能できるパフォーマンスでした。
 
前座の原田郁子は、 CINEMA dub MONKSの曽我大穂とのデュオ。鍵盤ハーモニカを演奏しながらの2階客席の入場というビルボードではちょっと珍しい演出でスタート。原田はもっぱらグランドピアノと歌、曽我はスチールドラムほか多彩な楽器(や楽器でない音の出るモノ)を操り、あえての音数少なく無音の行間の余韻を味わわせる、逆に奥深さを感じさせるさすがの演奏でした。
 
合計1.5時間のステージでのツーマンで、予め2バンド分の機材がステージ上に準備されているため、セットチェンジの時間はほとんどなく、メインアクトのフアナ・モリーナが登場。キーボードのシュヴァルツ・オーディン・ウリエルとドラムのロペス・デ・アルコート・ディエゴを従えた3人編成でしたが、シーケンサーやエフェクターを多用した浮遊感と、フォークっぽいどこか人間くささのある温かみを感じさせる歌とが混ざった独特の空気が会場に漂っていました。
 
このあと8日は、代官山のライブハウス「晴れたら空に豆まいて」にて、今回のツアーでは唯一のワンマンを1日2回公演で開催予定です。
 
 
◇フアナ・モリーナ 公式
フアナ・モリーナ Juana Molina (Vo,G,Kb)
シュヴァルツ・オーディン・ウリエル Schwartz Odin Uriel (Kb)
ロペス・デ・アルコート・ディエゴ Lopez De Arcaute Diego (Dr)
 
◇原田郁子  公式
原田郁子(Vo) 
曽我大穂(Flute,Harp,Tape Recorder)from CINEMA dub MONKS
 
 


Juana Molina - Full Performance (Live on KEXP)

 

 

Segundo

Segundo

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2014年最重要プログレ作品 金属恵比須「ハリガネムシ」

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金属恵比須(「金屬惠比須」が正式表記のよう)が2014年11月にリリースした3rdアルバム「ハリガネムシ」は、パロディをアートに進化させた日本プログレの歴史に残る名盤! 

前二作「箱男」「紅葉狩」は、それぞれジェネシス、キングクリムゾンのかなり直接的な影響を感じさせるもので、ところどころニヤリとしてしまうフレーズが出てくるなどそれはそれで面白い作品でしたが、本作では先人の影響を十二分に消化した上で、人間椅子や筋肉少女帯にも通じる日本的不条理の世界を、詞・曲で表現したオリジナリティの高い作品になっています。
 
スタジオアルバムとしては10年ぶりながら、2ndのメンバー(貳代目金屬惠比須)ではメキシコのプログレフェス「Baja Prog Fes」に出演したりライブDVD「イタコ」をリリースしたりし、公式作品は残していないものの内核の波のメンバーを迎えた參代目金屬惠比須などで断続的に活動してきた中で、曲やアレンジの洗練度を高めてきたことが伺えます。三代目からもすべて入れ替わった現メンバーは、過去最強と言ってもよく、メロトロンやミニモーグ、アープを巧みに操る宮嶋健一と、シュールな歌をパワフルに歌うボーカルの稲益宏美の魅力は特筆に値します。ベースの多良洋祐、ドラム諸石和馬も難曲珍曲を支える得難い人材。11月29日のライブにはShiggy.Jr(シブヤ系!!)加入のため離脱の諸石に代わり後藤マスヒロ(元ジェラルド、元人間椅子)がゲスト参加したり、アルバムでも自作曲の金属恵比須バージョンを歌った有望若手SSW入江陽がゲスト参加するなど、メインストリームとの接点が生まれているのもいろんな意味で追い風。
 
これまで流通の問題もあって(公式サイトでの通販さえなかった)プログレファンにも十分知れ渡っているとは言えないかもしれませんが、昨年末からワールドディスク、今年に入ってガーデンシェッドで取扱いが始まり、そしていよいよ満を持して2月11日、ディスクユニオンやamazonほか一般流通が始まりますので、一気に評価が高まることは必至でしょう。
 
各店で購入特典があり、11日から発売のディスクユニオンではレコ発ライヴ当日会場にて配布されたパンフレット「死ぬのが怖い(仮)」のミニチュア版レプリカ、既に発売中のラウンドアバウト(横浜関内のまごころ居酒屋)では人気商品「こんにゃくの鷹の爪炒め」を一皿サービス、同じく発売中のガーデンシェッドでは2014年11月29日のライブから「蟷螂の黄昏」「ハリガネムシ」の2曲を収録したCDRとなっています。おすすめはガーデンシェッドのCDR。スタジオバージョンより数倍鬼気迫る演奏がヤバイ‼︎これからの方はぜひガーデンシェッドで(特典は数量限定)。
 
金属恵比須最高!!!
 
金属恵比須 公式Facebook|Twitter(金大地主席)
金屬惠比須活動履歴|2008年までの活動履歴(mixiコミュニティ)
金属恵比須 / ハリガネムシ|World DisqueDisk Union芽瑠璃堂
 
◇メンバーの変遷
・最新
「ハリガネムシ(2014)」
高木大地(G、Kb、Vo)
稲益宏美(Vo)
多良洋祐(B)
諸石和馬(D)
宮嶋健一(Kb)
 
・參代目金屬惠比須(2008/4/16~2xxx)
高木大地(G、Kb)
小林智(B)(内核の波)
渡邉千尋(D)
 
・貳代目金屬惠比須(2002トロツキー~2003貳代目金屬惠比須~2008/4/12)
「紅葉狩(2004)」「イタコ(2007)」
高木大地(G、Kb、Vo)
れいら(D、Vo) 
小倉隆昭(TenorBasses) 
伊東大二郎(B)
 
・金屬惠比須(1996~2002)
「箱男(2003)」
高木大地(G、Kb、Vo)
浅沼研太(Per)
楠マキコ(Kb、Vo)
小島剛広(B)
 
 


【先行公開】ハリガネムシ(Gordian Würm)/金屬惠比須(Yebis)

 
 

 

ハリガネムシ

ハリガネムシ

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「東京ロック・バー物語」名店11店のマスターへのインタビュー集

イメージ 1音楽好きとはいえ、何一つ楽器の出来ない私はミュージシャンになることはできないので、ロック・バーのマスターになろうと思っています。楽器ができないとミュージシャンになれないことはわかるのに、音楽の知識もたいしたことなく飲食店経営も接客も経験がなくてもロック・バーのマスターになれると勘違いする根拠は我ながら不明です。

 
2015年1月29日にシンコーミュージックから出た本「東京ロック・バー物語」は、有名ロックバー11店のマスターへのインタビュー集。日本のロック文化を今に伝える味わい深い話がいっぱい。千駄木のバー・イッシーのイッシーさんへのインタビューは「実践編:ロックバーへの道」とのタイトルどおり、実際にお店を開くまでの話をノウハウ仕立てで紹介してあります。ほかマスターも、ロックバー開店や経営の極意(?)的なフレーズがところどころにあって、ためになります。
 
プログレ関連の発言はあまりないのですが、
・中居克博さん(イート・ア・ピーチ)「だいたい年寄りは自分の好きな音楽しか聴かないもん。頭固いから。プログレならプログレだけで、ピンク・フロイドとELPだけ聴いて満足して帰っちゃう。もっといいのがあると言っても一切耳貸さない」
・伊藤和子さん(燃えサントラ&泣きロック酒場Bar&茶館 新橋人形の家)「メタル好きだけどプログレはダメ、逆にプログレ好きだけどメタルはダメって人も多くて、特に若い人はそのあたりの臨機応変さがないんですよ。年とれば、きっと大丈夫になるでしょうが。若いメタルの子はドリーム・シアターあたりが限界!あれ以上プログレになるとね、もうぜんぜんダメなんです」
と、プログレファンは年寄りも若者も嫌われているようです(笑)。
 
稲毛(千葉県)がありなら、まごころロック居酒屋ラウンドアバウト(神奈川)あたり入れたらよかったのに、とは思いましたが、第2弾とかもあるならぜひ!
 
<登場店舗>
イート・ア・ピーチ/トラブル・ピーチ(下北沢)
新宿Rock in Rolling Stone(新宿)※閉店
立ち飲み処 しょっと おかめ(秋葉原)
BIRD SONG CAFE(自由が丘)
Full House(稲毛)
B・Y・G(渋谷)
furacoco★rock(西荻窪)
Salongo(中野)
Bar Isshee(千駄木)
 
「東京ロック・バー物語」
和田静香・著 シンコーミュージック刊
価格1,500円(税別)
1月29日発売
ISBN:978-4-401-64035-5
 
 
新しい本です|著者・和田静香 ひぽこんコラム(2015/1/24)
 
東京ロック・バー物語

東京ロック・バー物語

  • 作者:和田靜香
  • 出版社/メーカー: シンコーミュージック
  • 発売日: 2015/01/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

アストゥーリアス(ASTURIAS)初期のデモ&ライブ作品

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私は大好きなアストゥーリアスの1988年のデビュー作「サークル・イン・ザ・フォレスト」、大山曜が「この1stをこの世から消し去りたい」とまで言っていてびっくりしました! 理由は「芸術家たる者、常に”新しい作品こそ代表作”と言えることが何よりだ」からだそうですが、何もそこまで言わなくても…。
 
さて、アストゥーリアスには大山曜が消し去りたいという1stよりもさらに前の1987年にリリースされたデモテープがあります。ディスコグラフィには載っていないものの、結成の経緯として公式サイトのバイオグラフィにも「1987年、作・編曲家、マニピュレーターの大山曜が多重録音でデモテープを制作したのが始まり」とありますね。そのデモテープと同じかはちょっとわからないのですが、ニコニコ動画で聴けるみたいです。
 
 
<収録曲>
A-1:流氷
A-2:実験I
A-3:Ice Palace
A-4:Focus4
B-1:エイリアン
B-2:Angel Tree
B-3:ユートピアノ
B-4:Horizon
 
「流氷」「実験I(=Clairvoyance)」「Angel Tree」は1stに収録される曲ですが、この時点で完成形に近いものとなっているようです。ゲームBGMのアレンジバージョンである「Ice Palace」なんかも1stの雰囲気に合う佳曲(ちょっと抑揚がなくドラマティックさに欠ける)ですし、同じくのちにゲームに採用されることになる「エイリアン」なんかは、今ならむしろエレアスとかでよりロック的なアレンジをすると生きそう。ラストの「Horizon」は"産業ロック"的アプローチでアストゥーリアス作品とはちょっと毛色が違いますが、歌詞つけてアニメの主題歌とかにぴったりな感じもしなくもなく。と、いろいろアイデアの詰まった聴きごたえのあるデモテープです。
 
それと、これも公式ディスコグラフィに記載されていないのですが「Official Bootleg Lives Volume II」というオムニバスのカセット作品に1987年7月23日吉祥寺シルバーエレファントのライブから「実験I(=Clairvoyance)」が収録されています。アストゥーリアスにとってはこれがデビューライブ。大山曜以外のメンバーは、新月の津田治彦(G)、花本彰(Kb)、アフレイタスの桜井和美(D)に加えてなんと後にハバナ・エキゾチカを経てバッファロー・ドーターを結成する大野由美子(Pf)。この日は新月のメンバーがいたこともあり、アンコールでは北山真をゲストに迎えて新月の「鬼」が披露されたとのこと。これ音源が残っていたら聴いてみたいものですね。同時期同趣向で出たと思われるビデオ「Official Bootleg Lives」(1988、VHS、MIV-58002)」にもライブ映像が収録されている模様です(私は現物を観たことがないので詳細不明)。
 
当時のライブを大山曜自身が振り返るところでは「全くライブには興味がなく、ただただ気が重かった」「精神的にも肉体的にも異常に疲労してしまって(オールドフィールド氏のように)進んでライブをやろうとは思わなくなってしまいました」とのことで、このライブを含めて3回を行ったのみ、なんと1stレコ発記念、初のワンマンだった1988年12月の渋谷エッグマン公演を最後に、2004年にアコアスで復活するまで15年以上も封印されることになります。現役最強ライブバンドのエレアスを率いていることを思えば嘘のような話です。
 
アストゥーリアスと言えば、いまやマルチ、エレクトリック、アコースティックの3態様で日本を、いや世界を代表する現役最強のプログレユニット。2014年9月に行われたTwitter投票でファンが選ぶ日本のプログレのオールタイムベスト(#ATBジャパグレ)においても、マルチの最新作「樹霊」は4位、エレアスの1st「フラクタルズ」は同12位と21世紀プログレとしては別格の高い評価を受けています。2014年12月にリリースされたばかりのエレアス2nd「エレメンタルズ」も好評ですし、2015年はエレアスのライブDVDやマルチの新作(5作目、でいいのかな?)も予定されているとのことで今後の活躍がますます楽しみです。
 
※アストゥーリアスのデビューライブの告知が載っているという意味で、1987年当時のチラシ画像を載せてみましたが、一緒に載ってるヴィエナのメンバーがなんかちょっと違っていて感慨深いですw
 
◇ASTURIAS 公式FacebookBlog
 
◇関連情報

(怒りの以下略): ASTURIAS 1987年のデモテープ |(怒りの以下略)(2013/9/6)

初期アストゥーリアス・幻のライブ その1その2|ASTURIAS公式サイト
ATBプログレシリーズ 個人的総括 その2|Asturias公式ブログ(2014/11/24)
 

アフレイタス(AFFLATUS)という日本のジャズロックバンドについて調べてみた

年末のディスクユニオンのセールで「日本人プログレ廃盤特集」というのがあり、LPやCDだけでなく、7インチシングルやソノシート、カセットなんかが売られてまして、マンドレイクの7インチシングル「飾り窓の出来事」なんかと並んで目玉商品的な位置づけだったのがアフレイタスのカセット作品でした。結局どちらもとてもとても手の出せるような値段ではなかったですが…。アフレイタスは先日ヤフオクでも高額落札されてたようです。
 
日本人プログレ廃盤特集開催!|DISKUNION新宿プログレ館(2014/12/27)
 ※アフレイタスは2万円近くで販売されていた(記憶による)
 ※2014/10/19 20,600円にて落札
 
アフレイタス(Afflatus)って、その後ヴィエナに加入する永井敏己や初期アストゥーリアスに参加していた桜井和美がいたバンド、って思ってましたが、アストゥーリアスの大山曜も一時期在籍していたようです。そんなアフレイタスについて、手元にある数少ない音源と資料を調べた結果をまとめておきます。
 
バイブル「ヒストリー・オブ・ジャップス・プログレッシヴ・ロック」記載を要約するとだいたいこんな感じです。→ 1983年に桜井和美(D)中心に結成。1985年に上田一晞(G)が加入してからプリズムやリターン・トゥ・フォーエヴァー的なジャズロックに変化し、唯一作のカセット作品をリリース。1987年に加入した永井敏己はヴィエナ結成により同年脱退、1989年に上田一晞が脱退して自然消滅。その間にメイド・イン・ジャパンのオムニバス「PROGRESSIVE'S BATLLE '88」「CANTERBUTY EDGE」に各1曲スタジオ録音で参加。
 
オフィシャルにリリースされた音源
・「AFFLATUS」(1986、カセット)
・「OFFICIAL BOOTLEG  LIVES VOLUME 1」(1987、カセット、MIJTP-2007)
 - 収録曲「SEVEN BEAUTY」
  ※1986/7/6 吉祥寺シルバーエレファントのライブ
・「PROGRESSIVE'S BATLLE '88」(1988、LP、MIJ-1017) 
 - 収録曲「SEVEN BEAUTY」
  桜井和美(D)、上田一晞(G)、西沢均(Kb)、永井敏己(B)
・「CANTERBUTY EDGE」(1988、LP、MIJ-1019) 
 - 収録曲「QUANTIES」
  桜井和美(D)、上田一晞(G)、西沢均(Kb)、大山曜(B)
・「Jazz Rock Collection」(1989、CD、MCD-3206) 
 - 収録曲「SEVEN BEAUTY」「QUANTIES」
  ※「PROGRESSIVES'S BATLLE '88」「CANTERBUTY EDGE」と同一テイク
 
・「Official Bootleg Lives」(1988、VHS、MIV-58002)」
 ※ライブ映像が収録されているとの情報がありますが現物未確認のため詳細不明。
 
単独作品としての唯一作であるカセット「AFFLATUS」は冒頭記載の通り入手できませんでしたが、CD「Jazz Rock Collection」は発売時に買っていたのでオムニバスLPに提供されている2曲は聴いています。当時ジャズロック系ですと、アイン・ソフ、ベラフォン、ブラックページ、ケンソー、ちょっとマハヴィシュヌ系まで入れてケネディとかそんなグループが活躍してまして、これらのスタジオ作を聴く限りでは、曲のセンスや演奏も悪くはないものの、ややきれいにまとまりすぎているきらいもあり、同時代の他のバンドと比べ飛び抜けている感じは正直しなかったのです。が、ライブオムニバスである「OFFICIAL BOOTLEG  LIVES VOLUME 1」に収録されているライブをあらためて聴きますと、これはもうえらいこっちゃなわけですね。
 
「OFFICIAL BOOTLEG  LIVES VOLUME 1」にはたった1曲「SEVEN BEAUTY」のライブが収められております。30年前のカセットなので音質はかなり悪くヨレヨレなのに、熱いライブの雰囲気がビンビン伝わってきますね。ブラッフォードとかあたりのかっこいいジャズロック、テクニカルプログレで聴くとスカっとする系です。1986年のライブということなので永井敏己加入前と思われ、加入後一気にメジャーになったのだからそれより前のカセットとかいまいちなんじゃね?とか思ってましたがこのライブ聴くとやっぱりカセット欲しいです。CD出ないかな?次見つけたら2万円でも買いですかね?
 
◇関連情報
JAZZ ROCK COLLECTION|ひよりの音楽自己満足(2009/7/20)
 

2014 Year In Music 主にプログレ(新作編)

2014年の主にプログレ新作ベスト10を選んでみました。そもそも網羅的に聴いているわけではないので、自分が聴いた中でというすごいバイアスがかかってはいるのと、年末リリースの作品に集中しているのは記憶が鮮明なものほど好評価というような偏りもあるかもしれません。
 
一作ごとにブログで紹介したかったですが間に合わないので、最後にまとめてYOUTUBEの関連映像つけておきましたのでご興味ある方はぜひ。
 
今年も素敵な音楽をありがとう!
 
◇2014年主にプログレベスト10(リリース月日)
・エレクトリック・アストゥーリアス / ELEMENTALS(12月17日)
・金属恵比須 / ハリガネムシ(11月29日)
・ハーヴェスト / Northern Wind(11月29日)
・デイヴ・ベインブリッジ / Celestial Fire(11月25日)
・カイパ / Sattyg(11月10日)
・ザバダック / プログレナイト2014(10月20日)
・ジョアンヌ・ホッグ / UNCOUNTABLE STARS(7月15日)
・アナセマ / DISTANT SATELLITES(6月4日)
・フルカワミキ / Moshi Moshi , Kikoemasuka?(4月2日)
・初音階段 / 恋よ、さようなら(2月12日)
※リリース年月日降順
 


時を支配する人々 Time Traveler / Electric Asturias

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

狂熱の初音階段

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