PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好き。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌集めも。CITY POPやアイドルもよく聴いてます。音楽のことはよくわからないので、名盤とか名演とか言ってる場合、単に好きってことです。twitter: @ProgRockAddict

2014年最重要プログレ作品 金属恵比須「ハリガネムシ」

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金属恵比須(「金屬惠比須」が正式表記のよう)が2014年11月にリリースした3rdアルバム「ハリガネムシ」は、パロディをアートに進化させた日本プログレの歴史に残る名盤! 

前二作「箱男」「紅葉狩」は、それぞれジェネシス、キングクリムゾンのかなり直接的な影響を感じさせるもので、ところどころニヤリとしてしまうフレーズが出てくるなどそれはそれで面白い作品でしたが、本作では先人の影響を十二分に消化した上で、人間椅子や筋肉少女帯にも通じる日本的不条理の世界を、詞・曲で表現したオリジナリティの高い作品になっています。
 
スタジオアルバムとしては10年ぶりながら、2ndのメンバー(貳代目金屬惠比須)ではメキシコのプログレフェス「Baja Prog Fes」に出演したりライブDVD「イタコ」をリリースしたりし、公式作品は残していないものの内核の波のメンバーを迎えた參代目金屬惠比須などで断続的に活動してきた中で、曲やアレンジの洗練度を高めてきたことが伺えます。三代目からもすべて入れ替わった現メンバーは、過去最強と言ってもよく、メロトロンやミニモーグ、アープを巧みに操る宮嶋健一と、シュールな歌をパワフルに歌うボーカルの稲益宏美の魅力は特筆に値します。ベースの多良洋祐、ドラム諸石和馬も難曲珍曲を支える得難い人材。11月29日のライブにはShiggy.Jr(シブヤ系!!)加入のため離脱の諸石に代わり後藤マスヒロ(元ジェラルド、元人間椅子)がゲスト参加したり、アルバムでも自作曲の金属恵比須バージョンを歌った有望若手SSW入江陽がゲスト参加するなど、メインストリームとの接点が生まれているのもいろんな意味で追い風。
 
これまで流通の問題もあって(公式サイトでの通販さえなかった)プログレファンにも十分知れ渡っているとは言えないかもしれませんが、昨年末からワールドディスク、今年に入ってガーデンシェッドで取扱いが始まり、そしていよいよ満を持して2月11日、ディスクユニオンやamazonほか一般流通が始まりますので、一気に評価が高まることは必至でしょう。
 
各店で購入特典があり、11日から発売のディスクユニオンではレコ発ライヴ当日会場にて配布されたパンフレット「死ぬのが怖い(仮)」のミニチュア版レプリカ、既に発売中のラウンドアバウト(横浜関内のまごころ居酒屋)では人気商品「こんにゃくの鷹の爪炒め」を一皿サービス、同じく発売中のガーデンシェッドでは2014年11月29日のライブから「蟷螂の黄昏」「ハリガネムシ」の2曲を収録したCDRとなっています。おすすめはガーデンシェッドのCDR。スタジオバージョンより数倍鬼気迫る演奏がヤバイ‼︎これからの方はぜひガーデンシェッドで(特典は数量限定)。
 
金属恵比須最高!!!
 
金属恵比須 公式Facebook|Twitter(金大地主席)
金屬惠比須活動履歴|2008年までの活動履歴(mixiコミュニティ)
金属恵比須 / ハリガネムシ|World DisqueDisk Union芽瑠璃堂
 
◇メンバーの変遷
・最新
「ハリガネムシ(2014)」
高木大地(G、Kb、Vo)
稲益宏美(Vo)
多良洋祐(B)
諸石和馬(D)
宮嶋健一(Kb)
 
・參代目金屬惠比須(2008/4/16~2xxx)
高木大地(G、Kb)
小林智(B)(内核の波)
渡邉千尋(D)
 
・貳代目金屬惠比須(2002トロツキー~2003貳代目金屬惠比須~2008/4/12)
「紅葉狩(2004)」「イタコ(2007)」
高木大地(G、Kb、Vo)
れいら(D、Vo) 
小倉隆昭(TenorBasses) 
伊東大二郎(B)
 
・金屬惠比須(1996~2002)
「箱男(2003)」
高木大地(G、Kb、Vo)
浅沼研太(Per)
楠マキコ(Kb、Vo)
小島剛広(B)
 
 


【先行公開】ハリガネムシ(Gordian Würm)/金屬惠比須(Yebis)

 
 

 

ハリガネムシ

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