PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好き。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌集めも。CITY POPやアイドルもよく聴いてます。音楽のことはよくわからないので、名盤とか名演とか言ってる場合、単に好きってことです。twitter: @ProgRockAddict

アウターリミッツ「少年の不思議な角笛」

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アウターリミッツは曲はどれも高い完成度を誇っていますが、アルバムとしての完成度という意味ではオリジナルアルバム3枚中でもっとも高いのが、1987年発表の2nd「少年の不思議な角笛」でしょう。ドラムの桜井信行が創作したオリジナルストーリーに基づくトータルコンセプトアルバムで、曲を聴くだけでトールキン指輪物語のような壮大でファンタスティックな世界がイメージできる、まさにプログレッシヴロックのひとつのありようを示す名作といえるのではないでしょうか?

今回のライナーには、曲がポップすぎるという辛口の評価が当時あったことが披露されていますが、ポップというのはむしろそれだけメロディの完成度が高いということの証左でもありましょう。とくに「善悪を越えて」はポップでありながらストーリーの大団円にふさわしい名曲で、そのままシングルカットしてもいいとさえ感じられます。ライヴで人気の曲というのもうなづけますね。

トータルコンセプトアルバムということもあり、こだわりの3面見開きジャケットは今回もしっかり再現されています。