LWE(Lucas,White&Edsey)はキーボードのフランク・ルーカス(Frank Lucas)を中心とするキーボードトリオ。この1stは、正確で淡々したリズムの上で端正なタッチのキーボードが親しみ易いメロディを奏でる、とても心地良いシンセアルバムです。淡々としているのが打ち込みっぽかったりイージーリスニング風だったりする部分がないとは言えないのですが、決して単調とか退屈とか言うことはなく、メロディやアレンジが良いのかむしろかなり魅力的なプログレッシヴロックの作品に仕上がっています。キーボード作品ということでキース・エマーソンやリック・ウェイクマンとの比較もあるかもしれませんが、重厚さはあまりなく、多彩な音色をドラマチックな展開で聴かせる華麗なサウンドではありますが、ジャズやフュージョンぽい良い意味での軽快さも持ち合わせているので、本当に聴きやすい良いアルバムだと思います。
バンドの結成は2000年。ルーカス以外のメンバーは、Chuck White(Dr)、Steve Edsey(B)。今回のアルバムで一部の曲に入っているヴァイオリンはシンセではなくゲスト奏者によるもの。