2002年にハガクレから一度CD再発されていたものですが、昨年のハガクレ再始動(もっとも再休止?)にあたり再々発売された作品。オリジナルリリースは1972年で、これが唯一のアルバムです(もっとも2002年に同じハガクレからライブ盤がリリースされてますが)。のちにゴダイゴに加入する浅野孝巳らがいた伝説のグループですが、作品は、伝説と言うにふさわしい味わい深い内容です。フォークがベースにあるような感じですが、派手なストリングスのアレンジがプログレ風だったりムード歌謡風だったり、また時にアグレッシヴなジャジーなとこもあったりと、なかなかのごった煮で、今はなかなか生まれにくい作品でしょう。素朴なメロディ+歌モノ+オーケストレーションは、全盛期のバークレイジェイムズハーベストっぽい雰囲気もあったり。
30年の時を経て、まっとうに流通していることが奇跡のようでもありますが、この時代らしい佳品であると思います。