メカーノ(MECANO)やラ・オレハ・デ・バン・ゴッホ(La Oreja de Van Gogh)のように、ずばりプログレではないけどプログレファンの心をくすぐるバンドが時々スペインにいます。このエル・ スエニョ・デ・モルフェオ(EL SUENO DE MORFEO)もそんなバンドのひとつなんでしょう。女性ボーカル、ラケル・デル・ロサリオ(Raquel del Rosario)を擁した3人組のグループ。インディーズ時代にXemaの名前で1枚のアルバムをリリースしたのち、現在のバンド名に改名して2005年にメジャーデビューし、これまで3枚のアルバムをリリースしています。ガーデンシェッドの紹介文によると、最新の3rdではケルト色は後退しているようですが、2007年リリースのセカンド「Nos vemos en el camino」では、フィドルなどのアイリッシュ楽器を使ったアレンジが、アイオナやコアーズなんかを思わせる雰囲気もあり、ラテン系ポップスというよりアイリッシュ系が好きな人達にもオススメできそうな感じです。ラ・オレハ・デ・バン・ゴッホもそうですが、このバンドもスペインではアイドル的な人気だそうで、それもなるほどと思わせるとってもキャッチーなメロディが、逆に唯一抵抗感のあるとこだったりして。
このバンドはガーデンシェッドで知ったのですが、20年前にメカーノを知ったのは新宿エジソンで、もしかしてその時のセレクトも林さんだったのかも、とふと思いましたよ。