リチャード・ヒューソンのアレンジによる美しいストリングスと素朴なフォークサウンドの調和が魅力の1stとくらべると、この2ndでは幾分かエレキギターの多用でロック色も強めつつ楽曲の洗練度も増しているような印象も受けます。
プロデュースはヤードバーズ、のちにルネッサンス、イリュージョンを結成するキース・レルフ。まさにそのイリュージョンを思わせるような哀愁のバラード「Rosie」はわずか3分ほどの曲ではありますが名曲です。イリュージョンのジム・マッカーティもゲスト参加。
個性の1st、普遍性の2ndという感じで、私は1stの方が好みです。
なお、本再発CDはHUGO-MONTES PRODUCTIONというレーベルからのものですが、残念ながら、あまり質の高くない盤起こしぽいです(歪みとか音割れがある)。このレーベル、どうも出自が怪しいところのようで、そのあたりのことが、こちらに書かれていまして参考になります。この「これを聴いて死ね~ブリティッシュ・フォーク・ナウ~」ですが、2000年1月から続く老舗のブリティッシュ・フォーク・レビューサイトのようですね。ほかにもいろいろおもしろいお話が書いてあってずっと読んでいても飽きませんよ。