PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好き。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌集めも。CITY POPやアイドルもよく聴いてます。音楽のことはよくわからないので、名盤とか名演とか言ってる場合、単に好きってことです。twitter: @ProgRockAddict

ポルトガル哀愁プログレPETRUS CASTRUSの1stCD化

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1978年リリースの2nd「ASCENCAO E QUEDA」が2004年に韓国のM2Uで紙ジャケでCD化されているポルトガルプログレバンドPETRUS CASTRUSですが、今度は1973年リリースの1st「Mestre」がボーナスディスクとセットの2枚組でリリースされました。ボーナストラックは1977年録音の未発表曲2曲と2000年以降に録音された新曲16曲。この1st「コレクターの最後の難関(Garden Shed)」というほどの希少盤だったようですが、内容的には悪くはないものの「激レア」ということで妄想を膨らませているとちょっと肩透かしかも(レア盤によくある話ですが)。シンフォニックなアレンジをバックにやや細いボーカルで聴かせるゆったりとした歌モノで、素朴な哀愁を漂わせてる作風がなかなかよいかと。スペインやイタリアほどの派手さや明るさ、暑苦しさはなく、むしろ70年代のアルゼンチンの諸グループに近い感じを受けます。2000年以降に録音されたというボーナスディスクも、楽器や録音技術の向上で洗練度は上がっていますが、ほぼ同傾向で微笑ましくもあります。やや雑駁な印象の2ndよりは、こちらの1stの方が上でしょうか。一度流しただけだとぼんやりした感じもしますが、聴き続けると味わいが出てくるタイプかな、とも思いました。