世界的にも有名なオランダを代表するプログレバンド、フォーカス(FOCUS)の1971年リリースの2ndアルバムが「Moving Waves」です。
私が最初に聴いたフォーカスのアルバムは有名なライブアルバム「Focus At The Rainbow」。80年代半ばごろ高校生だった私にはありがたい1500円の廉価な国内盤レコードが出ていて、それをそのころ横浜駅東口地下街にあった新星堂で購入。当時新星堂にはプログレ好きの店員さんがいて、新星堂なのに輸入盤のプログレコーナーがありました。フォーカスもその店員さんに薦められたもので、かなり聴きこんだものです。実際、良いアルバムで、フォーカスの中でもこれを代表作とするファンも多いのは知っていますが、個人的に好きなのはスタジオ第2作の「Movig Waves」です。ライブにも収録されている有名なヨーデル入りプログレ「Hocus Pocus」を含む作品ではありますが、ヨーデルは結構どうでもいい感じで、私が好きなのは美しいフルートの名曲「Janis」。タイス・ヴァン・レア(Thijis Van Leer)の多重録音によるフルートアンサンブルがあまりにも素晴らしい。曲はやや甘いですが、そもそもフルート好きの私にはかけがえのない1曲です。「FocusII」や大作「Eruption」も名曲であり、フォーカスを語る上では決して外せない1枚。
フォーカスは過去何度もCD化されていますが、ベスト盤含めて10枚ほどが2月に改めてSHMCD+紙ジャケで最近リリースされたもよう。