音楽との出会いは一期一会だったりするので、雑誌やブログで気になったCDはとりあえずメモ代わりに注文、なんていい加減な買い物をしていると、数か月して忘れたころに現物が届いたりして、すでに購入のきっかけを忘れていたり・・・なんてことがしばしば起きるのですが、エドワーズ・ハンド(Edwards Hand)の1969年のデビュー作がそんなCDの1枚。なぜこれが今日HMVから送られてきたかは、もう記憶がないのでわかりません。
ピカデリーライン(Piccadilly Line)を改名した2人組グループで、片割れのRod Edwardsはのちにジェイド(Jade)のメンバーになります。巷でビートルズのリマスター盤のボックスセットが話題となっている今日この頃、そのビートルズのプロデューサーとして知られるジョージ・マーティン(George Martin)が、ビートルズが「ホワイトアルバム」制作中にスタジオを抜け出して、プロデュースしていたというのが本作品だったりもします。
なんてことは今調べてわかったことでして、まったく予備知識も先入観もなしに聴き始めたのですが、なかなかどうして、美しいメロディ、ストリングスのセンスが光るアレンジ、決してうまくはないけれどいい感じに力の抜けた男性2人によるハーモニーと、魅力満載のポップアルバムなのでした。オリジナル盤ではラストとなる「Days Of Our Life」あたり、ストリングスやホーンの使ったドラマティックな展開が絶妙な感じの美しい佳曲です。
ちなみに本作は2007年にストレンジ・デイズ・レコードより紙ジャケ帯付きにて再発されていますが、私が今回入手したのは2008年にlightning treeというレーベルからリリースされた輸入盤なんですがなんか盤起こしぽいです(ストレンジ・デイズ・レコードの分はどうか知りません)。