ティンガーラ(TINGARA)が7月16日にプラネタリウム(新宿コズミックセンタープラネタリウム)を会場にライブを行いましたので出かけてきました。
ティンガーラは沖縄音楽をベースにしたアンビエントミュージックを奏でる、米盛つぐみとイシジマヒデオのユニット。1999年結成で、ベスト盤やダウンロードオンリーを含めると既に10枚のアルバムをリリースしているベテラングループでもあります。作品はどれも心を包み込むような温かさに満ちたクオリティが高いものばかり。アルバムは以前から大変気に入っていて、いつかライブに行きたいと思っていて、東京国際フォーラムでのライブ(2004年かな?)はチケットまで取ったのに急に結局いけなかったこともあり、今回楽しみにしていました。しかもあのヒーリング的なサウンドを、プラネタリウムという絶好のシチュエーションで聴けるというのですから、たったの1500円で。
今回のライブは、プラネタリウムが元々音楽ホールではなくセッティングの限界もあったのだろうと思いますが、2人のシンセ+つぐみのボーカルというシンプルなスタイル。アーティストには失礼ながら、プラネタリウムを見るリクライニングチェアでふんぞりかえって見させていただきました。特段ステージというものもなく、客席と同じフロアでの演奏で、プラネタリウムなので当然真っ暗なんですが、演者へのスポットライトもなく、なかなか独特の雰囲気ではありましたが、こじんまり(キャパ140人)としたなかでティンガーラのライブを楽しむことができました。
ティンガーラのような音楽のプラネタリウムでのライブは、イメージ的にはまさにぴったりという感じではありますが、音楽ホールではないので音はそれほどよくなく、その点は残念。ラジカセから聴いているみたいでした。ボリュームがもう少し大きいと違ったのかなとも思いますが、音響設備の限界はあるのでしょう。会場の問題でしょうが、空調の音がうるさい割に効いてないし。それになぜかライブなのに前半30分くらい、プラネタリウムの星空解説のプログラムがあってこれはどう考えても不要でした(もしかしたら教育目的利用とかで安く使えると化の制約があるのか?)。
会場では、過去の作品を販売しており、私が持っていない初期作品の何枚かをまとめて購入し、なんとありがたいことに購入したすべてにお二人からサインまでいただいてしまいました。今回の2人ライブもよかったですが、バンド編成のライブも見たいですとお話ししたところ、冗談めかして「2万人くらい集まれば」とヒデオさん。当然のことながら一定の売り上げが見込めなければ大規模なイベントは行えいないのでしょうが、今回のように1500円ではなくても全く構わないので(個人的にはその10倍でも)、ぜひまた違う形でライブを聴いてみたいものです。
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