GENSのメロトロン3部作を聴く
0175 - I Gens - Quanto freddo c'竪.avi
http://www.igens.net/img/33%20-%20LP%201974.jpgイタリアのユニバーサルが傘下のポリドールなどから出てた分も含めて、廉価版プログレ抱き合わせ6枚組セット「Progressive Italia Gianni'70」ってのを出してます。6枚セットで3000円~4000円程度と1枚あたり数百円というお買い得セットで、これまで8セット出ています(6×8=計48枚)。ラッテ・ミ・エレ(Latte E Miele)の「パピヨン」やイル・バレット・ディ・ブロンゾ(Il Balletto Di Bronzo)の「YS」、ロカンダ・デッレ・ファテ(Locanda Delle Fate)の「妖精」などのファン必携の超名作も含まれてるのでダブりも出ますし、好きでもないセンセーションズ・フィックス(Sensetion's Fix)が6枚も揃っちゃうとか、無駄もあるんですが、このセットでしか聴けない作品も入っております。
その筆頭が、vol.8に収録されているラヴロックグループGENSが1974年に発表した唯一のアルバム「GENS」。アルバム自体も隠れた名盤といえると思いますが、ボーナストラックとして追加されているのがメロトロン3部作として知られる(?)アルバム発売前のシングルで、これがまた大変に良い出来です。アルバム曲にはメロトロンは入ってませんが全体としても、哀愁漂うメロディとシンフォニックなアレンジが魅力のジャルディーノやボッテガデラルテにも勝るとも劣らぬラヴロックの名作で、シングル曲はメロトロン入りということでさらに高得点。もっとも、作品の出来の割にこのバンドがあまり注目されてなかったのは、アルバムにメロトロンが入ってなかったからかもしれませんが。
GENSは1967年に結成され、アルバム1枚のほか、メロトロン3部作を含む11枚のシングルをリリースしている模様。ボーカルで多くの作曲を手掛けたFiliberto Ricciardiはその後Operaとしても、9枚のシングルを出しているよう。聴いたことがないですが、やはりラヴロックの名曲らしい。Operaはアルバムを残してないのですがCDで聴けたりしないかな。
YOUTUBEの映像は、アルバム1曲目でシングルにもなっている「Quanto freddo c'e」。サーカス(?)の前での演奏という怪しい雰囲気ですが、メロトロン入ってなくてもこのバンドの良さは伝わるのではないかな。
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