PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好き。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌集めも。CITY POPやアイドルもよく聴いてます。音楽のことはよくわからないので、名盤とか名演とか言ってる場合、単に好きってことです。twitter: @ProgRockAddict

ペッカ・ポホヨラ「ライヴ・イン・ジャパン」

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フィンランドプログレバンド、ウィグワム(Wigwam)の元ベーシストであり、その後は、マイク・オールドフィールドにも通じる洗練されたジャズロック/シンフォニックロックのコンポーザー、プレーヤーとして数々の優れたソロアルバムをリリースしていた、ペッカ・ポホヨラ(Pekka Pohjola)。

80年代からペッカのファンで、1992年に個人的には最高傑作と思う「CHANGING WATERS」をリリースしたあとに、まさか実現するとは思わなかった来日公演があり、すごく行きたかったのですが、当時は地方在住で、残念ながら涙をのんだ思い出があります(その後なんとさらに2回も来日し、2回とも行くことができました)。

本作「幻想夜 ライブ・イン・ジャパン」は、その初来日公演、南青山MANDALA(1994年11月16日)、府中FLIGHT(同19日)で行われたライブからの6曲に、同一メンバーによるヘルシンキでのライブ音源2曲を加えたライブアルバム。ライブでの演奏曲も日本のファンを配慮した選曲がされていたようですが、このアルバムも、ペッカ入門編としてもふさわしいベストの選曲になっています。英ヴァージンから1977年にリリースされたこともあり日本ではたぶん一番有名な「Mathematician's Air Display」から「Mathematician's Air Display」「Nykiv?? keskustelu tuntemattoman kanssa」、80年代の名作群から「Heavy Jazz」「Imppu's Tango」(以上1982年リリース「URBAN TANGO」収録曲)、「No Way Out」(1983年リリース「EVERYMAN」収録曲)、「Risto」(1985年リリース「Space Waltz」収録曲)、最高傑作アルバム「CHANGING WATERS」からの「Innocent Questions」に、未発表ながらメロディの美しい佳曲「Albatross」が収録全7曲。ブ厚いシンセと、ロマンチックなギターをフィーチャーしたシンフォニックロックとしても、甘さ一辺倒ではないテクニカルなジャズロックとしても楽しめる、おいしいアルバムです。演奏では実はペッカがそれほど目立っているわけでもないですが、逆にそこがバンドとしての一体感にもなっているのかもしれません。

そのペッカですが、昨年11月末に亡くなったそう。全然知りませんでした・・・。新作と、4度目の来日も楽しみにしていたんですが・・・。残念です。