G-SCHMITT(ゲイ・シュミット)の中心人物でボーカルのSYOKOが1992年にリリースした2ndソロアルバム「turbulence」が2014年7月に再発売されます。元からCDのみリリースでしたので「初CD化」ではないですが、デジタルリマスタリング、紙ジャケ、SHMCDによるオリジナルリリース以降「初再発」です。
G-SCHMITTの音源が未CD化・未再発のままなのは残念ですが、G-SCHMITTの活動と並行して制作され1986年にリリースされた1stソロ「SOIL」は2年前にCD化されていますので、これでSYOKOのソロ2作が容易に聴けるようになりました。
久石譲とのコラボで打ち込みを多用しG-SCMITTとは違う世界観を展開した前作と比べ、本2ndはG-SCMITTの活動停止後の作品ながら作風的にはその延長にあるといえるアルバムです。セルフプロデュースで、演奏にはEP-4の川島バナナや、東京ブラボーのブラボー小松、PINKの矢壁アツノブ、DEAD ENDの湊雅史、非常階段のJOJO広重ら豪華多彩なゲストが参加したメジャーならではのクオリティです。
G-SCHMITT自体がもともとソロプロジェクト的なところもあったので、セルフプロデュースのソロアルバムがバンドの延長にあるのは自然な流れでもあり、インディーズ時代から才能の片鱗を見せつけていた彼女がメジャーでいよいよ本格的な活動を始めるのかと、大きな期待を持ったものですが、結局この作品を最後に以降22年活動がありません。
ところで、1stはオリジナルをリリースしたEMIがCD化していますが、今回の2ndはオリジナルをリリースしたWEA(ワーナー)ではなく、先日「時の葬列」を出したSS RECORDINGS(SKY STATION)で、ここは精力的にあちこちからこの種の権利をとってきてCD化しているようなので、G-SCHMITTのインディーズ作品のCD化をぜひとも進めてもらいたいものです。
SYOKO / turbulance|SS RECORDINGS
1992年リリースのオリジナル盤はSYOKOの生写真付だった。