音楽:レビュー(プログレ以外)
4月4日にリリースされたムーンライダーズ(MOONRIDERS)の1979年のライブアルバム「1979 7・7 アット久保講堂」。ムーンライダーズは結成以来同じことは二度とやらないことをモットーにアルバムごとにまったく毛色の違うアルバムを出し続けていたわけですが、…
久しく新作のリリースがないのが残念なEBTG(Everything But The Girl)の片割れ(女の方)、トレイシー・ソーン(Tracey Thorn)がソロアルバム「Out Of The Woods」をリリースしました。トレイシー・ソーンのソロはEBTG結成以前の1982年にリリースしたデビ…
昨年リリースしたデビュー作「satisfaction」がベストセラーとなったエレピ奏者INO hidefumi(猪野秀史)が恵比寿リキッドルームで東京初のライヴを開催しました。「satisfaction」があまりに素晴らしく去年聴いたアルバムの中でもトップクラスと評価してい…
toeが2006年12月にリリースした現時点の最新作が4曲入りシングル「New Sentimentality ep」。例によって柏倉の歌うようなドラムに美しいギターや控えめだけれどセンスを感じさせるシンセの音色がかぶさり、決して静かな音楽ではない(ときに騒々しくさえある…
ユーロ・スペースで公開中の映画「幽閉者(テロリスト)」の公開&サントラ発売記念のライヴが23日に浅草の通称ウンコビル(アサヒ・アートスクエア)でありました。 冒頭に監督の足立正生と大友良英とのトークがあり、その後演奏。メンバーは、大友良英(g…
Virgine KrupaとAlexandre Brovelliの2人からなるフランスのデュオomrが昨年リリースした2nd「superheroes crash」。エレクロトロニカ風無機質サウンドに女性ボーカルが入って、80年代ニューウェイヴの雰囲気を現代的に再現したようなサウンドが、かなり魅力…
フランスのシンガー、エレーヌ・セガラ(Helene Segara)が昨年リリースした最新アルバム「Quand L'eternite」。2003年に前作をリリースして以来3年ぶりの新作のようで、私が聴くのはこれが初めてですが、メロトロン風のシンセとややハードなギター、ゴシッ…
アメリカのインストバンド、サクソンショア(Saxon Shore)の2005年の3rdアルバム「The Revolution Will Be Streaming」ですが、大音量で聴くと(ヘッドホンですが)その世界にどっぷりと浸れて気持ちいいです。できれば、ヘッドホンではなく、大音量で聴き…
レディオ・デプト(the radio dept)、私にとっては久々にヒットのスウェディッシュポップですね。昨年発売された2ndアルバム「Pet Grief」を聴いての印象です。カーディガンズを筆頭にスウェーデンのギターポップは独特の味があってずっと好きなので、また…
梁静茹(FISH LEONG、フィッシュ・リョン)の新作「Kissing the Future of Love」が昨年末に日本でもリリースされました(オリジナルは「親親」として10月リリース)。台湾の女性シンガー(出身はマレーシアですが)としては、ルックス、実力ともトップクラ…
アメリカで活躍するシンガポール出身のシンガーソングライター、コリン・メイ(Corrinne May)の2nd「SAFE IN A CRAZY WORLD」。アップテンポな曲も含まれていますが、ピアノをバックに、伸びやかに、時にささやくように、あるいは祈るようにと緩急バランス…
昨年11月に出た、上野隆司(テニスコーツ)の"ueno"名義のソロ。シンプルながら奥深い。「古池やカワズ飛び込む水の音」の世界ですね。楽器の音よりも、むしろ音と音の間の静けさを楽しむというか。きらいではないですが、言葉で表現するのが結構難しい・・…
ジャズやロックで使われるフルートが好きなので、スピリチュアルジャズとか、27歳で夭逝したジャズフルーティスト唯一のアルバム、などという宣伝文句にも煽られなんとなく手にした一枚がアデル・セバスチャン(Adele Sebastian)が1981年にアメリカ西海岸の…
久しく名前を聞くことがなかったのですが、それは私が世間知らずだっただけのことで、連綿と活動を続けていて、しかも今のほうがずっとメジャーなんじゃん!! いまから20年前、雑誌「宝島」や「FoolsMate」を読んだり、インディーズ専門店「新宿UKエジソン」…
これまでちゃんと聴いていなかったのですが、ニュージーランドのヘイリー・ウエステンラ(Hayley Westenra)の「Pure」(2003年作)を聴きました。なぜかそこらにCDが転がっていた。ずいぶん前に買って放置していたものらしい。たしか、それ以前からニュージ…
未発表曲4曲を含む6曲入りミニアルバム。90年代後半に録音されていたものらしい。なぜクラウンかというのはよくわからないですが、バンダイにお蔵入りのアルバムがあるという説がありこれがそのときの曲か? 本田美奈子は90年代は結構レーベルを転々としてい…
L'arc~en~Cielが今年結成15周年ということで、東京ドームの記念ライブにも行ってきたのですが、改めて昔の曲は良いなあと思った次第。 アルバムで言うとベストは今でも「True」か「Heart」かなあ、と思っており、もちろん「ark」「ray」以降ももちろん嫌いっ…
何バンドって言うんでしょうかね?フォークっぽくもありますけど。シンセの使い方がうまいですね。ちょっと古臭い感じがうまく出ています。男女ボーカルの掛け合いもいいですが、女性ボーカルの声がちょっとロリ系入っててそれもまたいいですね。スウェーデ…
インドネシアのポップスグループWarnaの元メンバーのNinaが昨年発表したソロデビューアルバム「Nina」。いつも思いますがインドネシアのポップスは、(ラテン+演歌)÷2という感じで、曲にもよりますがこのNinaのソロも、私のインドネシアンポップスへの期待…
昨年12月のライブイベントで復活、今年7月にはシングルもリリースということで、復活morrieの音に触れる機会はあったわけですが、私自身はアルバム発売でようやく初めて聴いた次第。アルバムはひとことで言うとまったくブランクを感じさせない快作。ポップな…
ジャパメタの幻の名盤として久しくLPが高額で取引されていたヘレン(HELLEN)の唯一のアルバム「Talon of King」が6月にCD化されていました。ぜんぜん知りませんでした。それどころか、バンド自体も再結成してライブ活動なども行っている模様で、二度びっく…
プログレじゃないのにプログレファンから中途半端な評価をされるなど不遇だった(?)フランスのCortex(コルテックス)の評価が一変するのはクラブミュージックがブームとなるの90年代以降。1st「Troupeau Bleu」が一部のフロア系の方々にレアグルーヴの幻…
ラルク・アン・シエル(L'Arc~en~Ciel)のヴォーカリストHYDEのソロ公演@横浜アリーナ。 アルバムでは、元NINE INCH NAILSのDANNY LOHNER(B)、元THE CULT~THE MISSION UKのSCOTT GARRETT(Dr)、元筋肉少女帯、現特撮の三柴理(Kb)などそうそうたるメン…
サイケの名盤ともされていますが、内容はサイケというよりは地味なフォークという感じがしなくもありません。ヴァイオリンとオルガン、男女のあまりぱっとしないボーカル。楽曲も演奏も「古臭い」という言葉がぴったりで特筆すべきところは何もないですが、…
外に出るのが苦痛なくらいの酷暑ですが、そんなとき聴きたくなるのってどんな音楽でしょう? 私の場合はBirgit Lystager(ビアギッテ・ルストエアーと読む?)。デンマークの歌手で、どっちかっていうとソフトロックとかのファンから高く評価されているよう…
テレビ東京のアニメ「ARIA The NATURAL」の主題歌「ユーフォーリア(牧野由依)」がいいです。サントラでは、TVバージョンの1分ほどの短いバージョンしか収録されておらず、それはそれで腹立たしいですが、CHORO CLUBのサントラはいいアルバムですし、良い歌…
エレピ(フェンダーローズ)奏者、猪野秀史のソロデビューアルバム「SATISFACTION」ですが、このグルーヴ、メロウネスたまらないですね。最高。タワレコ渋谷店のインディーズチャートで2週連続1位だというのも納得です。ジャンルとしてはクラブジャズとかそ…
2004年に衝撃的名作「Hopes and Fears」でデビューを飾ったKEANE(キーン)の2ndアルバムがついに発表されました。この手のバンドがたちまち世界的な人気を得たのはちょっと驚きではありましたが、すでにコールドプレイあたりでその土壌はできていたのか、火…
ラルク・アン・シエル(L'Arc~en~Ciel)のボーカリストhydeのソロ3作目「faith」。三柴理(筋肉少女帯、特撮)やダニー・ローナー(DANNY LOHNER、元ナインインチネイルズ)などの豪華ゲストも参加し、オリジナリティとしては今一歩ながらラウド&メロウな…
最近一部のテレビ番組で人気(?)急上昇の掟ポルシェの本業の方(??)のロマンポルシェ。がセレクトした80年代ニューウェーブのオムニバス盤が結構渋いです。邦楽編しか聴いていませんが、80年代インディーズ中心に、立花ハジメやサロンミュージックなどの…