音楽:レビュー(プログレ以外)
プログレ以外で好きなバンドの筆頭がゲイ・シュミット(G-Schmitt)です。80年代に活躍した日本のバンドです。当時はポジパン(ポジティヴパンク)といわれたりしていたものの、ニューウェイヴの末裔的な、シューゲイザー的な、日本におけるゴシックロックバ…
昨年末になんと約40年ぶりとなる新作を発表し話題になったロジャー・ニコルズ&スモール・サークル・オブ・フレンズ(Roger Nichols & The Small Circle of Friends、SCOF)が1968年に発表した唯一(だった)のアルバムは、現在では、アルバム全曲とそれまで…
よく行く本屋のBGMがいつもよくて、もちろんプログレがかかっているわけはないんですが、いままで自分が知らなかったけどとてもいい音楽に出会えるのです。しかもそのBGMはたいがい隣のCD店で売っているものなので、ついついそのまま購入ということもしばし…
昨年4月にアラン・ホールズワース(Allan Holdsworth)とともに行った日本ツアー(トニー・ウィリアムズ・トリビュート・ライヴ)での緊張感あふれる洗練された演奏が記憶に新しい、キーボードのアラン・パスクァ(Alan Pasqua)が自身のソロ新作「Anti Soci…
22日にさいたまスーパーアリーナで行われたラルク・アン・シエル(L'Arc~en~Ciel)の新作アルバム「KISS」にあわせたツアー「L'Arc~en~Ciel Tour 2007-2008 THEATER OF KISS」の初日公演に出かけてまいりました。 アルバム「KISS」は、80年代のニューウ…
17日の目黒ブルースアレイでのプチネルライブは立ち見も入れて150人くらい(?)の満員の中で行われました。予想どおり、すばらしいライブでした。アルバムは(たぶん?)全曲演奏、メンバーのソロやカバーなども交え、しっかりと職人芸を味わうことができま…
六本木シネマートで開催中のATG特集の11月29日の上映後にゲストとして大友良英がソロライブを開催。轟音金属ノイズのようなのにどこか癒される不思議。1時間足らずの短い公演でしたが、堪能いたしました。 この日上映された映画は、篠田正浩監督「心中天網島…
アリソン・クラウス(Alison Krauss)とレッドツェッペリン(Led Zeppelin)のロバート・プラント(Robert Plant)とのコラボ作「RAISING SAND」がリリースされました。 アリソン・クラウスはしばらく新作が出ていないので、早く出ないかなあと思っていたの…
「テニスコーツ with 高橋幾朗 at 円盤ジャンボリー」は2006年7月16日渋谷O-NESTで開催された円盤ジャンボリー5での公演を収録したライブDVD。さや(Vo、Kb)、植野隆司(G、Sax)、小野暁(Kb)のテニスコーツの3人に、ドラムの高橋幾朗を加えた4人での演奏…
バホフォンドタンゴクラブ(Bajofondo Tango Club)改めバホフォンド(Bajofondo)となっての新作通算3枚目「Mar Dulce(邦題:甘美なる海)」。国内盤ライナーによると、タンゴエレクトロニカとの呼称を嫌って、あえてタンゴクラブをバンド名からはずしたも…
6月に3年ぶりのアルバムを出したばかりのテニスコーツの新作アルバムが早くも登場しました。6月の「とてもあいましょう」は、オーストラリアのROOM40からのリリースでしたが、今回の「タンタン・テラピー」はスウェーデンのハプナからと、海外レーベルからの…
11月17日にクラブチッタでの初来日公演が予定されているパイロット(PILOT)ですが、「MORIN HEIGHTS」は1976年発表の彼らの3rdアルバムです。クイーン(Queen)のプロデューサーとしても知られるロイ・トーマス・ベイカー(Roy Thomas Baker)がプロデュー…
インドネシアの歌モノはイタリアともスペインともちょっと違う熱い(暑い?)演歌調バラードが特徴だと思っていて、そこが好きな理由でもあります。 インドネシアの女性シンガー、アンディティ(Andity)の2007年リリースのアルバム「Beda」はしかしあまり暑…
1969年リリースのシャッグス(SHAGGS)の1st「PHILOSOPHY OF THE WORLD」が紙ジャケにて再発。 これを好きといえるのかどうかが、音楽の踏み絵というか、自分の音楽観を試されてるかのような、おそるべき存在感を示すアルバムです。というよりそんなことを言…
日本のメタルバンドで好きなのは、デッドエンド(DAED END)、サブラベルズ(SABBRABELLS)、テラローザ(TERRA ROSA)なんですが、そのテラローザを率いていたキーボーディスト岡垣正志のソロプロジェクトがジルズプロジェクト(Jill's Project)です。 6月…
ヴァイパー(VIPER)、アングラ(ANGRA)、シャーマン(SHAMAN)といった様式美系メタルバンドをキーマンとして渡り歩いてきたブラジルのボーカリスト、アンドレ・マトス(ANDRE MATOS)が、自身の名を冠したバンド名義のデビュー作をリリース。8月22日に日…
シンガポールのバンド、ファニチュア(furniture)が、ベルギーのレーベル、planet of soundからリリースしたデビューアルバムが「twilight chases the sun」。HMV店頭で衝動買い。シューゲイザーやニューウェィブのいいとこ取りみたいなサウンドは聴いてい…
このたびめでたくCD再発となったハンター・マスケットのレア盤1stからのつながりでラー・バンド(RAH BAND)というものを聴いてみたのですが、この二つをつなげるのはずいぶん無理があるな、と思うのは聴いた後でして、同じ人が関わった音楽といってもまるで…
スウィング・アウト・シスター(Swing Out Sister)の久々の新作、といっても新曲1曲+旧曲3曲のライブバージョンということで、純然たる新作と呼べるかどうかはさておいて新曲もおそらく2004年のアルバム「WHERE OUR LOVES GROWS」以来ではないかということ…
7月28日に公開される山下敦弘監督の映画「天然コケッコー」、主演の夏帆がとってもかわいらしくていい感じですね(映画はでも、見には行かない気もしますが)。で、サントラをレイ・ハラカミが手がけていまして、7月18日にCDがリリースされました。サントラ…
2007年7月21日、EP-4唯一のアルバム「昭和大赦」が24年の時を経て、ようやくCD化されました。メジャー(コロムビア)からのリリースで、かつこれほどクオリティの高い作品が、何ゆえこれまでCD化されてこなかったのか、その理由は定かではありませんが、とり…
実は頭士奈生樹というアーティスト、まったくこれまでチェックしてませんで、とはいえ、非常階段や渚にては愛聴しておりますので、ミー五郎とクロムの部屋さんところで見て、早速購入したのでした。いつもならモダ~ンミュージックくらい出かけていくのです…
浜田麻里のライヴツアー「Mari Hamada Live 2007 "sur lie"」の最終日が五反田ゆうぽうと簡易保険ホールで行われました。札幌、大阪、名古屋ではライブハウスでのオールスタンディングのライヴだったようなので、指定席のホールライヴは正直ありがたいです。…
浜田麻里が3月にリリースした新作アルバム「sur lie」。ここ何作かの延長線上で、新味ははっきり言って薄いですが、まあ私の中では浜田麻里は殿堂入りなので、あえて新境地に挑戦してもらうより、このままいつまでも、というほうが実は安心ではあります。曲…
今期フジテレビで放送されていたドラマ「ライアーゲーム(LIAR GAME)」ですが、ドラマ自体はほとんど見ていないのですが、中田ヤスタカのサントラは結構いいです。番組の予告編等でも頻繁にオンエアされていたタイトル曲のミステリアスで緊張感溢れる雰囲気…
長らく入手困難だったナゴム時代の「ばちかぶり」の音源ですが、2枚組ベスト盤としてついに3月にリリースされました。一部店舗では未発表映像DVDまたは未発表音源CDが特典として付いていたのですが、出遅れまして特典付きを入手できず、かなり萎えておりまし…
猪野秀史(inohidefumi)が新作ミニアルバム「THE FORCE OF eXOTIC」をリリースしました。現在もロングセラーを続けているデビュー作「Satisfaction」はカバー曲集でしたが、今度の新作は収録曲4曲がすべて自作のオリジナル曲。1stではエレピの魅力をこれで…
1987年のデビュー時にはなんと16歳だったというアリソン・クラウス(Alison Krauss)ですが、そんな彼女も今年デビュー20周年。グラミー賞の受賞歴もあり、1995年に出たベストアルバムは 200万枚のセールスを記録するなど、ブルーグラス界だけではなく米国の…
「北海道の風景が聴こえる」というキャッチコピーで、かれこれ20年近くにわたって演奏活動を続けている、遠音(とおね)というグループがいます。箏と尺八とギターという変則的な編成ですが、まさに北海道の豊かでもときに厳しく、そして限りなく透明で美し…
有頂天のケラ率いるナゴムレコードに人生という一風変わったテクノバンドがいまして、のちの電気グルーヴなのですが、この人生や電気グルーヴのいろんな意味で個性派揃いのメンバーの中で、音楽面での貢献が大きかったのが、キーボード(シンセ)の"まりん(…